【JR福知山線】最高速度120km/hはどこの区間で出すん?

JR福知山線はどこの区間で路線の最高速度である120km/hを出すのか。カーブが多く制限のかかる曲線が多いので遅いのが現状。

福知山線は2005年4月25日に起きた尼崎市内での脱線事故で全国的に知られている。事故現場の手前の長い直線で最高速度に達していた快速電車が半径300mの曲線に減速せずにカーブに進入したため、曲がり切れずに脱線した。遅れを回復させるために限界まで加速したのだが、そのスピードの出し過ぎが事故の原因となった。

そんなわけで、事故後は福知山線の「JR宝塚線」という愛称がつけられている尼崎~宝塚間は最高速度が95km/hに制限されている。

塚口から川西池田駅までの区間は線内で有数の長い直線が続くが、今日ではあまりスピードは出さない。特急や快速列車であってもゆっくり走行する部分となっている。


宝塚~三田しかない!

福知山線

出典:wikiwiki.jp

丹波路快速などの電車が120km/hまで出せるのは宝塚駅以北である。しかし、ここから先は山岳地帯が続くため、カーブが多く思うように飛ばせない。

実際に最高速度まで快速する区間は宝塚~三田のトンネル部分である。山間部を走るのだが、三田駅までは直線のあるトンネルが多いため、比較的スピードを出せる。

ダイヤによって異なるが、普通・快速・特急のすべての列車が西宮名塩から三田駅にかけては120km/hを出す場合が多い。

脱線現場の制限速度は?

ところで、脱線事故が起きた現場のカーブの制限速度は今何キロになっているのか。

事故前は普通の通勤電車で時速75キロメートルであった。事故後の現在は、本則速度である時速60キロメートルに制限されている。かつては、車両によってスピードが異なっていた。通勤電車は安定してカーブを曲がることができるため、本則+15km/hとなっていた。

しかし、このようにすると複雑になり、事故の影響もあってすべての列車において本則である時速60キロメートルに抑えることにしたというわけだ。

おすすめ記事