東名阪道の制限速度はなぜ80km/h!? 取り締まりは厳しい?

東名阪自動車道の制限速度は全線に渡って80km/hになっている。通常の高速道路と比べると遅い。新名神高速道路と比べて線形が悪く、道幅が狭い印象がある。

取り締まりが厳しい名阪国道や新名神高速道路と比べると。東名阪自動車道ではそれほど警察が目を光らせているわけではない。

交通量が非常に多いため、渋滞が頻発していることもあり、スピード違反で捕まっている人は少ない。

80キロ規制

巡航速度は90~100km/h程度になっている。これくらいの範囲内であれば、速度超過の取り締まりの対象とはならないだろう。

とはいえ、1日中混雑していることもあって、東名阪自動車道ではあまりスピードが出せない。渋滞までには至らなくても、混雑で詰まることがよくある。


なぜ80km/h規制になっているのか?

東名阪道はほとんど山間部を走る。国道23号線は海岸沿いを走っているものの、高速道路は山側を通っているため、道路がくねくねしている。

カーブが多く、勾配もきついところが結構ある。そして、道路設計も低規格になっている。山間部仕様になっているため、設計速度も80km/hに抑えられている。

近年は新名神高速道路の開通で未開通区間の四日市JCT~亀山JCT間の連絡という性質が加わったことで交通量が激増。この対策として暫定6車線化された。

しかし、道幅そのものは以前と変わらない。路肩を削って無理やり整備した形になっている。ここも100km/h化されない理由となっている。

1日中渋滞、許容範囲を超える

新名神高速道路の亀山~草津間が開通したことで、四日市JCT以東の伊勢湾岸自動車道との間の受け皿となったのが東名阪自動車道。

新名神

これにより、東名阪道の交通量は許容範囲を大きく超えることとなった。新名神開通まで、東京~名古屋~大阪間の輸送網は従来の名神高速道路が担っていた。

しかし、新名神が出来たことでこちらを経由した方が所要時間が約20分早くなった。しかも新名神は線形が非常に良くて走りやすい形になっている。

従来の名神高速道路の混雑が大幅に緩和された一方、東名阪に大きなしわ寄せが来ることとなった。新名神の四日市JCT~亀山JCT間ができない限り、今の渋滞の多さと慢性的な混雑は続く。

慢性的な混雑が続く一方で、速度超過の取り締まりも積極的にはならないだろう。低速な状態になっている現状から、そもそも物理的にスピードを飛ばせないためだ。

おすすめ記事