Fライナーは99%トイレなし
副都心線・東急東横線・みなとみらい線・東武東上線・西武池袋線を通しで優等列車として走る「Fライナー」にはトイレが付いているのか。
結論を言うと、ほとんどの車両にはトイレがまったく付いていない。通常の通勤型の車両が割り当てられているため、トイレに行きたくなったら途中の駅で降りて駅構内の御手洗を使うしかない。
Fライナーと言うと長距離を移動するための電車のように聞こえるものの、実質的にはふつうの私鉄の急行や快速電車と同じ。
ただし、一部の車両にはしっかりとトイレが設置されている。それが、S-Trainに使われている西武40000系だ。稀にFライナーとして運転されることもある。
トイレありの西武40000系とは?
西武40000系とは、西武池袋線と地下鉄直通の座席指定型の有料列車であるS-Trainに使われる車両として導入された。
有料列車S-Trainとして運転されるときは座席配置が転換クロスシートになる。新幹線などと同じく進行方向に向いて座る形式だ。
一方で普通の無料列車の時はロングシートで運転される。横一列に座る座席のタイプで、ごく一般的な配置だ。Fライナーの時もロングシートの配置になる。
トイレに関しては、西武40000系であればすべての車両に設置されている。S-Train以外の場合も利用できる。
なお、同じ西武鉄道所属の6000系にはトイレがまったく設置されていない。こちらは通常の通勤車両ということで、Fライナーでは使われるものの、S-Trainとしても使用されない。
定期列車はトイレなし
ただし、西武40000系で運転されるFライナーの定期列車は今のところ走っていない。西武鉄道所属の6000系が不足して代走となる場合には40000系が割り当てられることがあるという程度だ。
したがって、Fライナーにはほぼすべての列車にトイレは設置されていないと考えてよい。もしとうしても電車に乗っている最中にトイレに行きたくなった場合には、途中下車するしかない。
もっともFライナーの本数は比較的多い。副都心線内の小竹向原駅~元町中華街駅間であれば毎時4本、15分間隔で走っている。
副都心線の小竹向原~和光市間と東武東上線内、西武池袋線内は30分間隔となっているが、東武・西武ではFライナー以外の優等列車が充実している。
一旦途中下車した場合でも、次の電車を使うという選択肢が用意されているのは間違いない。