スマートフォンの1か月辺りのデータ通信量は平均では2~3GBほどという結果が出ている。そして、全体の90%の人は3ギガ以内に収まっている。
iPhoneでもandroidでも、実際にSIMカードによるデータ通信で使用する容量はそれほど大きくはないというのが結果からわかる。
調査は「NTTコム リサーチスマートフォンのデータ通信量と月額料金に関する調査」によるもの。今の日本のスマホの事情を示すものともいえる。
1日当たりに換算すると、ほとんどの人が100MBも使用しないということになる。
一方で1か月に3ギガ以上も通信するという人は1割にも満たない。
月3GBの目安って何?
スマホでの月3GBでの通信量の目安については、以下のような内容になる。
用途 | 通信量 |
ウェブサイトの閲覧 | 約100pv |
YouTubeの動画視聴 | 30分(画質480p) |
LINE | 受信・送信の往復100回 |
メール | 約20通 |
一番データ通信量が多くなりやすい動画視聴では、1日で30分程度しか見られない。YouTubeで言えば、標準画質に当たる480pでの再生の場合である。高画質にするともっと再生時間が少なくなる。
一方でウェブサイトへのアクセス程度であれば、1日で約100ページ分のコンテンツを見ることができる。静止コンテンツであれば通信量が少ないためだ。
時刻表のアプリなどもこれと同じくらいになる。便利なアプリであるのと同時に、通信量が少ない種類に入る。
LINEでのメッセージのやり取りでも、消費するデータ通信量は少ない。画像を送受信する回数によって通信量が違ってくるが、テキストがほとんどなら大容量ギガのプランは不要だろう。
学生はデータ通信量が多い
一方で、若い人に限ってみればデータ通信量は大きくなる傾向が見られる。年齢が低いほどヘビーユーザーが多い。
特に高校生や大学生などの学生では、毎日多くの通信を行う人の割合が大きく、上限に達して通信制限がかかる「ギガ不足」に陥る例が珍しくない。
マイナビ 学生の窓口によるスマホの利用状況に関する調査によると、全体の20%が5GBが1か月の通信量という結果が出ている。
7GBも使うという人も全体の1割超もいる。当然ながら、契約しているデータ通信量のプランも上限が大きいものという人が少なくない。
3GB以内に収まっているのが全体の3割程度になっている。全年齢のほとんどが3GB以内という中で、学生に対象を絞れば3分の1しかこれに該当しないことがわかる。