東武鉄道の特急列車では、一部の車両に限りWi-Fiとスマホなどの充電ができるコンセントが付いている。残念ながらすべてについているわけではない。
東武本線(スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線)では、定期列車では3種類の特急が走っている。
「スペーシア」、「りょうもう」、「リバティ」の3つだ。いずれも専用の車両が使われていて、乗車券のほかに指定席特急券が必要となる。
スペーシア号は、「けごん」・「きぬ」の2つの愛称がある。リバティ号は、「けごん」・「きぬ」・「会津」・「りょうもう」の4つがある。
Wi-Fiやコンセントの設備は、愛称による違いはないが特急の種類によって違いが見られる。
リバティ号は全車Wi-Fi&コンセント付
新型特急であるリバティ号については、すべての列車に無線LANサービスであるWi-Fiとスマートフォンやタブレット端末を充電できるコンセントが設置されている。
車両は500系という最新型の車両が使われていて、旧式の車両は一切使われていない。それにより、設備も新しいものが付いている。
Wi-Fiは「TOBU FREE Wi-Fi」という名称になっている。リバティ号には、この名称のWi-Fiが電車の中で電波が飛んでいる。
初めて接続する際には、メールアドレスで新規登録すれば使える。あるいは、訪日外国人観光客向けのJapan Connected-free Wi-Fiというアプリを使っても接続できる。
コンセントについては、リバティ号の500系車両には各座席に付いている。窓側でも通路側でも付いている。
新幹線などでは窓側の座席にしか付いていないことがあるが、東武鉄道は通路側の座席にもあり、1人1コンセントが用意されているのが特徴。
スペーシア・りょうもうは付いていない
スペーシア号とりょうもう号については、一部の列車ではWi-Fiが付いているものもある。リバティ号と同じく「TOBU FREE Wi-Fi」という名称。
しかし、過半数の列車では今のところWi-Fi設備が未設置となっている。したがって、車内でインターネット環境にアクセスするためには、SIMカードの4G回線などを使うしかない。
また、コンセントはすべてで付いていない。スペーシア号の個室座席ではコンセントが設置されているが、一般的な指定席は未設置となっている。
スペーシアもりょうもうも、使われている車両が古いタイプであるためだ。Wi-Fiやコンセントがないのはこれが理由である。
ただし、スペーシア号とりょうもう号は、リバティ号に比べて運賃の値段は安い。リバティは特急料金が割高に設定されている。
同じ特急でも設備の違いで価格が違うため、双方にメリットとデメリットがあるのは確かだろう。
ライナーは使用車両で異なる
スカイツリーライナーとアーバンパークライナーについては、使われる車両の種類で設備が大きく異なる。
アーバンパークライナーは、すべて500系(リバティ用の車両)が使用されているため、全列車にWi-Fiとコンセントが付いている。
通常の特急と同じくライナーでの運用であっても乗客はスマホやタブレット、ノートパソコンから「TOBU FREE Wi-Fi」に接続できる。コンセントにも電流が流れている。
スカイツリーライナーは、500系(リバティ用の車両)が使われることもあれば、100系(スペーシア用の車両)が使われることもある。
500系であればリバティ号と同じ設備となっている。しかし、100系の場合は旧式の車両のため、Wi-Fiやコンセントが付いていない。
運賃については、どちらの車両でも同じ料金となっている。したがって、100系の特急ライナーだとやや割高感が感じられるかもしれない。