JR山手線と東京メトロ副都心線をそれぞれ互いに比較した場合、どちらの路線の方が所要時間が短くて速いのか。また運賃の面で安いのはどちらになるのか。渋谷や新宿、池袋を結ぶ電車である両者を考察する。
地下鉄副都心線は2008年に開通した新しい路線である。東急東横線や東武東上線、西武池袋線とも相互直通運転していることから、近年は利用者が増える傾向にある。乗り換えなしで横浜や所沢、川越に行けるという利点を持っている。
山手線は戦前からある東京都心を環状運転する電車である、日本を代表する鉄道路線といってもよいくらい有名だ。東京には住んでいないという人、そもそも東京に行ったことがない人であっても聞いたことがある電車であるだろう。
所要時間はどっちも同じ!
池袋~渋谷
- 副都心線:各駅停車=16分 急行=11分
- JR:山手線=16分 埼京線・湘南新宿ライン=11分
地下鉄とJRで比較すると、どちらも同じ所要時間であることがわかる。副都心線の場合、各駅停車は標準ダイヤで16分、急行は11分となっている。一方の山手線も16分で池袋から渋谷まで走る。
並行して走り停車駅数が少ない埼京線と湘南新宿ラインの場合は副都心線の急行と同じ所要時間は11分である。
仮に目的地まで急いでいきたいと思っている場合であっても、どっちの路線を使っても違いはないため、好きなほうを使うのがよいといえる。
運賃はJRが勝ち
池袋~渋谷
- 東京メトロ=195円
- JR=165円
運賃に関してはJRの方が安い。池袋~渋谷でJRが165円(ICカード利用時)であるのに対して、副都心線を使うと195円かかる。+30円の余計な出費となるため、もしこの区間だけを使うのであれば、JRの方が経済的である。
JRの場合、山手線区間は他の路線よりも特に割安な運賃体系となっている。通常よりも安い設定になっていることから、そうではない副都心線よりも安い結果になっている。
新宿~池袋、新宿~渋谷についても、地下鉄よりJRの方が運賃は安い。都心だけの区間を電車で移動するのであれば、迷わずJRを使うのが良いだろう。
ただし、横浜方面や川越方面に行く場合、JRよりも副都心線とその直通先の私鉄(東急・東武)を使ったほうが安い。立場は都心区間とは逆転する。長距離になれば、都心部は地下に潜ったほうが経済的となるわけだ。