山手線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は4つ

山手線

山手線にて遅延が多い原因について調査。主要な原因は4つ。JR山手線といえば首都圏を代表する路線だが、ダイヤの乱れが生じやすいのも特徴。

一見すると遅延・運転見合わせが起きるような要因はないように見える。

例えば、踏切の数が圧倒的に少なく、駒込駅と田端駅の間に設置されている「第二中里踏切」の1か所のみ。それ以外の部分では、交差する道路とは立体で交差。

踏切がないため、列車と自動車や歩行者との衝突が起きる可能性が著しく低い。

駅構内でもホームドアの整備によって人身事故が起きにくい環境ができている。

最新の遅延情報(JR東日本公式ホームページ)>


山手線の遅延の主な理由

遅延の原因 頻度 詳細な内容
慢性的な混雑 ★★★★★ 混雑による乗降時間の延長で電車が連鎖的に遅れる
過密ダイヤ ★★★★★ 朝の2,3分間隔の過密ダイヤ
安全確認 ★★★★ 駅構内の列車緊急停止ボタン作動とそれに伴う安全確認
並行線路の影響 ★★★★★ 並行する京浜東北線、埼京線のトラブルが影響
※これら以外にも車両・線路設備・電気系統の故障などがある

山手線で遅延や運転見合わせの原因となるのは、上の4つが当てはまる。

参照:鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

朝の遅れは主に混雑による点と、2,3分間隔で走る過密ダイヤによる点が多い。

乗降時間が延長しやすい新宿駅、渋谷駅、上野駅がその原因になりやすい。

安全確認とは、駅構内の緊急停止非常ボタン作動、急病人救護、ドア挟まりによる対応が該当。こちらもまた、電車の遅れの原因になる。

そして、目立ちやすいのが並行線路の影響。山手線は品川~田端間は京浜東北線、池袋~大崎は埼京線と線路が隣り合う。

これらのホーム上などで非常ボタンが作動すると、山手線の電車も同時に止まってしまう。ここでも遅れが生じやすい。

慢性的な混雑

混雑する山手線

出典:www.youtube.com/watch?v=BN-Me4OoKcU

混雑が原因での遅延の詳細

  • 山手線:新宿駅、渋谷駅、上野駅の超満員電車による乗降時間の延長
  • 混雑率およそ160~170%という首都圏では標準的な数値
  • 全線を通して混雑しやすい

山手線の朝ラッシュは以前は首都圏で首位だった。しかし、上野東京ラインの開業で上野駅に起因する混雑が幾らか解消。

今では首都圏では標準的なクラスにまで混み具合が減少。

それでも、都心部を走る山手線は全線を通じて混雑が激しく、各駅での乗降人数もおおい。

停車駅での乗降時間が長くなって遅れの理由になりやすい。

参考:山手線の朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

新宿駅に起因する混雑

朝ラッシュに当たる7~9時の場合で山手線で特に混雑のため遅れる原因となっている駅が新宿駅。

中央線、京王線、小田急線などからの乗り換え客が山手線の電車に殺到すること、さらに新宿駅で降車する人たちでホーム上が大混雑になる。

乗り降りにも最も時間がかかるのが新宿駅。

一方で新宿駅の山手線のホームは内回り・外回りそれぞれ1つしかない。停車時間が長くなると、後続の電車が詰まってしまって電車の渋滞が発生。

これが連鎖反応することで、結果的に5分以上の遅れになる場合が見られる。

過密ダイヤ

過密ダイヤ

山手線の朝ラッシュの時間帯では2,3分間隔で電車が行き来する。

大規模な駅を中心に停車時間が1分と考えると、電車が停車駅のホームを出発してから1分以内には次の電車が入線する計算になる。

このような過密ダイヤの中で、前述の新宿駅のように乗降時間が長引いて停車時間が長くなると、後続列車は駅間で停止してしまう。

これが連鎖反応のように後続列車へ影響することで、路線全体の遅延へと発展する。

単なる乗り降りのための時間が長くなるだけであれば、遅れは5分以内にとどまる。

しかし、ドアの荷物の挟まり、オーバーランなどによる停止位置修正があると、遅延は10分以上になることが多くなる。

近年はホームドアが設置されたが、このホームドアの開け閉めには電車の車両のドアの開閉速度よりも遅いこともあって、余計に停車時間が長くなる。

ホームドアにより安全対策は向上した反面、朝ラッシュの遅延には弱いと言わざるを得ない。

駅構内の緊急停止ボタン作動

列車緊急停止ボタン

駅構内の列車緊急停止ボタン(非常ボタン)の作動もよくある話。

線路への転落、電車と乗客の接触はほとんどない。

その一方で、荷物がドアに挟まったままの状態での電車の発車などはまだまだ発生している。

そしてこれが、列車緊急停止ボタンの作動の直接的な理由になりやすい。

山手線が全線を通して乗降人員が多い駅がや数存在することで、このような事例がよく起こる。

他線区の影響

山手線こそは線路に他の路線の電車が走ることはない。

大阪環状線のように他路線と直通運転の実施は行っていなく、完全な環状運転である。

しかし、並行する線路の路線の影響を受けやすい。京浜東北線、埼京線が該当。

並行する京浜東北線、埼京線の影響

京浜東北線と山手線

出典:www.youtube.com/watch?v=A0wBaSJzMkA

山手線の並行線路

  • 品川~田端:京浜東北線
  • 池袋~大崎:埼京線(湘南新宿ライン含む)

品川~田端の区間は京浜東北線と線路が並行。池袋~大崎の区間は埼京線および湘南新宿ラインの線路と並行。

この区間にて隣り合う路線にて電車が緊急停止すると、山手線の電車も同時にストップする。

例えば、京浜東北線の東京駅ホームで列車緊急停止ボタンが押されると、京浜東北線と山手線の電車にて非常ブレーキがかかる。

これによって、京浜東北線と同時に山手線の電車にも遅れが発生する。

安全確認などには最低5分はかかる。遅延証明書が発行される基準時間をこれだけで満たしてしまう。

ポイント故障、信号故障などでも2路線が同時に運転見合わせになることも多い。こうなると、数時間は最低でも運転中止になり、大規模なダイヤの乱れに至る。

直接的に相互直通運転を行っているわけではないとはいえ、互いに影響し合う関係。これが遅延の原因にもなっている。

それほど影響はしていない要因

遅延の原因 頻度 詳細な内容
営業キロ数 ★★ 中央総武緩行線(三鷹~千葉)の距離は63.3kmと長くはない。
設備故障 ★★ 車両、線路、信号、電気系統などの故障。単独での頻度は低い。
人身事故 ホームドア設置で人身事故は少ない。
悪天候 ★★ 強風、大雨などは遅延の原因として認識されやすいが、頻度は低い。

遅延の原因として認識されやすい内容として上記の内容もある。

しかし、いずれも首都圏の他の路線よりも遅延が起こりやすい大きな理由と断定できるほどではない。

山手線で遅延が発生しやすいとはいえ、上のような内容はあまり影響していなく、頻度も相当少ない。

営業キロ数

路線距離が長い場合、途中で何かのトラブルが発生する確率が高くなる。

しかし、山手線の営業キロ数は全長20.6 kmと短い。

路線の距離そのものが遅延に大きく影響しているとは全く言えない。

山手線よりも路線距離が長いところは他にたくさんあり、逆に短いのは「支線」と呼ばれるような小規模路線にとどまる。

設備故障

車両故障、ポイント動作不良・レール破断・架線支障・信号トラブル・電気系統トラブルなどの設備故障も電車が運転見合わせになる原因。

実際にこれらの要因で遅延が生じることがあり、快速線で起きることでも緩行線のダイヤの支障へと至るケースがよくある。

ただし、単独で見るとその頻度は決して多くはない。他の路線でも当たはまること。

直接的に設備故障が毎日のようにダイヤの乱れが生じる原因とは言えない。

ただし、一度このような故障が発生すると復旧には相当な時間がかかる。2、3時間は運転見合わせになり、大規模なダイヤの乱れとなってしまう。

踏切

踏切

踏切は人身事故が起きる場所の典型的な原因。

山手線内では駒込駅と田端駅の間に設置されている「第二中里踏切」の1か所のみ。

ということで、山手線で踏切に起因する人身事故はほとんどない。

踏切での事故は電車が100%止まってしまう要因だが、山手線ではレア事象。

JR・私鉄各線と比べても遥かにこの点では有利な立ち位置にある。

信号や車両のトラブルによる遅延も

山手線

山手線では、運転間隔が短いことや他の路線と接する部分が多いことで複雑な配線となっている部分が多い。遅延が生じる理由ともなることがある。

他のJR各線とは違って、山手線では自動でブレーキがかかるTASC(定位置停止装置)やホームドアが整備されている。

最新型の鉄道信号システムを搭載していることで、鉄道の運行にとって大きなメリットをもたらしているのは確かだが、思わぬトラブルも起こりやすい。

ただし、信号トラブルもまた運行障害の全体としてみると発生頻度は少ない。主要な原因とまでは言えない。

まとめ~要約すると

山手線にて上記の通り遅延が発生しやすい環境に置かれている理由は以下にまとめられる。

  • 通勤ラッシュの混雑:新宿駅をはじめ主要駅での乗降時間の長さ
  • 過密ダイヤ:2,3分間隔の高頻度運転
  • 並行路線:京浜東北線、埼京線.etc
  • 緊急停止:ドア挟まりなど

特に気になる要点は次にて詳細にまとめる。

混雑による遅れ

混雑する山手線

山手線で3~5分ほど電車が遅れることがある。時刻表通りに走っていない光景が良く見られる。特に、朝や夕方の通勤ラッシュの時間帯となると、滅茶苦茶なダイヤになるケースがある。

通勤ラッシュとなると、山手線では全線に渡って混雑する。全線が都心部を走る路線ということで、常に乗車率が100%を超えているほどだ。

混雑が激しさを増すと、駅での停車時間がいつも以上に増える。中でも新宿駅や渋谷駅、東京駅では乗降に要する時間が長引きやすい。

ここでホームに停車している電車に後続の電車が接近して途中で止まることがある。これもまた、遅れの原因であるのは確かだろう。

他路線が原因で遅れる

山手線の遅延の原因となる京浜東北線

山手線は、田端~品川間では京浜東北線と並行して走る。池袋~大崎間では埼京線・湘南新宿ラインと並行。

線路はほぼ隣り合っているが、他の路線のトラブルによって山手線にも遅延が起きる。

京浜東北線で信号トラブルが発生すると山手線の電車もそれによって一時的ではあるが止まってしまう。

埼京線のホームで人が線路内に立ち入ったために山手線の電車も同時に運転見合わせとなる。

各路線の電車が走る線路自体はそれぞれ別々であっても、システムそのものは連動している点が少なくない。

これも山手線自体に何の問題もなくても電車が遅れる原因。JRならではのデメリットともいえるだろう。


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