りんかい線で遅延が多い原因を調査！ 主要な理由は2つ

東京臨海高速鉄道りんかい線にて遅延が多くて毎日のように頻繫に発生している原因について調査。

相互直通運転による波及、慢性的な混雑による停車時間の超過の2つが主な原因に挙げられる。

路線距離が短い中では遅延が発生しやすい方に分類される。新木場方面行の電車が特に遅れやすい。

＜最新の遅延情報に関してはこちらの阪急電鉄公式HPにて＞

りんかい線の遅延の主な理由

参照：鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

りんかい線にて遅延の原因となるのは、上記の2つが当てはまる。

まずは混雑による停車時間の超過。

他の路線であれば朝夕の通勤ラッシュで大混雑によって駅での乗降時間の超過が遅れにつながるが、りんかい線の場合は土日の昼間に起こりやすい。

国際展示場駅と東京テレポート駅の2駅が対象。

淡路駅での配線の構造による遅れもある。

淡路駅は京都線と千里線が交差する駅。平面交差の構造のため、京都線と千里線の上下線という組み合わせの同時発着ができず、ダイヤ調整が行われることがある。

これが遅延につながる。

もう1つが相互直通運転によるもの。

大崎駅にてJR埼京線と相互直通運転を行う。さらには大宮駅から川越線の川越駅まで乗り入れる。

埼京線・川越線は首都圏でも特に遅延が起こりやすい常連。直通先でのダイヤの乱れがりんかい線に波及しやすい。

参考：【ランク別】首都圏の遅延が多い／少ない鉄道路線を一覧化

りんかい線と関連のある路線については上記で解説。

混雑による停車時間の超過

りんかい線の混雑率そのものは首都圏では下位。JR・私鉄・地下鉄の多くで150％超が標準となっている東京圏では緩やかと言える。

ただし、混雑による遅延が少ないのは平日の通勤ラッシュに焦点を当てた場合。土日祝になると逆に混雑による乗降時間の延長が起こりやすい。

国際展示場駅・東京テレポート駅で東京ビッグサイトやお台場のフジテレビにて何かのイベントがあると、これら2駅で乗降時間超過が発生。

新木場方面・大崎方面のどちらも乗客の乗り降りに時間を要して2，3分の遅れが出やすい。

乗降時間の延長だけであれば2，3分の遅れで済むが、ドア挟まり等のトラブルがあると10～30分の遅れになってしまう。

相互直通運転による影響

大崎駅にてJR埼京線と直結している。

約半数程度の電車が大崎駅より埼京線の大宮駅、さらには川越線の川越駅まで乗り入れる。

両方を同時に利用する人によっては便利なシステムではあるものの、どれか1つの線区で遅れが生じると相互でその影響を受けてしまうデメリットがある。

特に平日の遅れの大部分は乗り入れ先のJR線内でのトラブルが原因である場合も多い。

埼京線に起因する遅延

参照：埼京線で遅延が多い原因を考察！ 主要な理由は4つ

埼京線に起因する遅延とは、慢性的な混雑、湘南新宿ラインの遅れが主流。

赤羽→新宿間の混雑が首都圏有数の混雑区間ということで、この区間の停車時間の超過による遅れが朝夕を中心に起こる。

乗降時間の延長、あるいはドア挟まり、ホーム上の乗客との接触などでの対応で電車が遅れやすい。

もう1つが湘南新宿ラインに起因する遅延。

池袋～大崎間では、埼京線は湘南新宿ラインと線路を共用する。

湘南新宿ラインは北側（大宮駅）で宇都宮線・高崎線、南側（大崎駅）横須賀線、さらには東海道線（戸塚駅）へ乗り入れる。

間接的にりんかい線へもこれらの路線内での遅延が波及する。

川越線に起因する遅延

参照：【JR川越線】なぜいつも遅延が多いのか？ 原因はすべて埼京線か!?

川越線に起因する遅延とは、埼京線との直通運転の事情を除くと単線区間の存在が主要な理由に当たる。

大宮～日進間は複線であるが、日進～川越間は単線。上下線それぞれどちらか一方しか走行できない構造。

途中駅にて上下線のすれ違い（列車交換という）を行うが、これが定刻通りにいかないことがしばしば。

川越方面行の電車が埼京線内での遅れによって列車交換駅への到着が遅れ、反対側の大宮方面の電車が遅れるというパターンが典型例。

そして、これがりんかい線の遅延にもつながる。

その他、関連路線による遅れ

りんかい線と間接的に影響を及ぼす関係にある路線をまとめると以下の表になる。

いずれの路線にて遅延が生じると、りんかい線の電車にも少なからず影響が出る。

朝から晩まで定刻通りの運行が行われていることは少ない。

その他、各路線の遅延事情について