北総鉄道で遅延が多い原因を調査！ 主要な理由は1つだけ

北総鉄道線にて遅延が多い理由を調査。気になる主要な理由はたったの1つ。相互直通運転に起因する内容がほとんど。

5～10分くらいの遅れが生じることがあるが、これは乗り入れ先の電車が遅れることで北総鉄道線内でもその影響が残る。

北総線内には電車が遅れる要因には乏しい。踏切は一切なく、混雑も運賃が高いこともあって緩やか。線路設備や電気系統に関するトラブルが稀に生じるくらいにとどまる。

＜最新の遅延情報は北総鉄道または京成電鉄公式ホームページにて。＞

北総鉄道線の遅延の主な理由

参照：鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

北総鉄道線で遅延や運転見合わせの原因となるのは、相互直通運転に起因するもの。

主に下り列車に多い。京成本線、京成押上線内での遅延があることで、乗り入れ先の北総鉄道でも引き続きそれが残る。押上線はさらに都営浅草線・京急本線からも電車が来る。

直通先では混雑の影響や乗降時間の延長による遅れが目立つ。

京成高砂駅始発の電車もあるものの、京成高砂駅の構内配線は京成本線などと共有のため、どれかの路線でダイヤが乱れると、北総鉄道でも最低数分の遅れが発生してしまいやすい。

一方の上り列車も成田空港始発の成田スカイアクセス線からの直通列車もあるが、こちらは遅れる頻度は低い。

相互直通運転

北総鉄道では京成線・都営浅草線・京急線と相互直通運転を実施。京成高砂駅を境に京成本線、京成押上線とまず直通運転を行う。

さらに押上線系統は押上駅から都営浅草線に入る。さらに、その先の泉岳寺駅からは京急本線（京浜急行）へ入る電車もある。

成田空港と羽田空港を結ぶ直通列車が運転されていることもあって、これらの路線では互いにダイヤの乱れが影響し合う関係となっている。

したがって、京成線、都営浅草線、京急本線内でのトラブルの影響も受けてしまう。

京成線に起因する遅延

京成線では踏切または駅構内での人身事故や列車非常停止ボタンの作動、線路内立ち入り等による緊急停止によるものが多い。

連続立体交差が京成本線ではほとんど実施されていなく、踏切が多数存在することで人身事故がまず起こりやすい。

完全な事故ではなくても、列車通過直前横断、線路内立ち入りなどの要因もある。いずれも運転見合わせにはならないが、5～10分程度の遅れにはつながる。

快特、特急、快速などの特定の列車種別への混雑もあり、乗降時間の延長で直通先まで遅れる場合もよくあるパターン。

一方の北総鉄道線では全線が高架または地下区間のため遅れは発生しにくい。

成田スカイアクセス線に関しては成田湯川～空港第２ビル間が単線のため、ここもネックになっている。

都営浅草線に起因する遅延

都営浅草線に起因する遅延とは、押上方面行の電車は京浜急行線からの直通列車の遅れがほとんど。

地下鉄内での人身事故、安全確認、線路・車両等の故障なども理由となる場合があるが、圧倒的に相互直通運転による内容が多い。

ただし、小規模な遅れに限って言えば都営浅草線での乗降時間の超過による停車時間の延長による内容は少なくない。

1駅くらいなら特に問題にはならないが、複数の駅にて乗降時間が長くなると京成線に入るまでに数分の遅れにまで拡大してしまう。

全体的な遅延の事情を見ると、都営浅草線単独区間に起因するものよりも京成線、京浜急行線に起因するダイヤの乱れが多い印象。

京急本線に起因する遅延

混雑する快特
出典：www.youtube.com/watch?v=8OmDIN9LHNQ

京急本線での遅延の原因は過密ダイヤと人身事故・安全確認等があげられる。

特に過密ダイヤによる遅れが目立つ。朝平均して2，3分間隔で走る過密ダイヤによる点が多い。

快特・特急、エアポート急行、各駅停車が走っているが、全線に渡って複線（複々線区間がない）のため、1本でも遅れる電車があると後続にまで遅れが連鎖する。

そして、都営浅草線線・京成線直通の電車にもその遅れの影響が波及し、京成線内でも「遅延」という形になる。

なお、人身事故や緊急停止による安全確認は京成線と比べると少ない印象。

その他、各路線の遅延事情について