銀座線で遅延が多い原因を調査！ 主要な理由は2つ

東京メトロ銀座線で遅延が発生する場合の主な原因を調査。混雑による乗降時間の延長、駅構内の列車緊急停止ボタン作動などがほとんど。

電車が2，3分遅れることはよくある一方、5分以上の遅れにつながることはかなり少ない。

東京23区内の地下鉄、さらには首都圏全体でもダイヤの乱れの頻度が少ない。地上区間もほぼないため、天候不順による運転見合わせもない。

＜最新の遅延情報に関しては東京メトロ公式ホームページにて。＞

銀座線の遅延の主な理由

参照：鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

東京メトロ銀座線にて遅延の原因となる点として、上記2つが当てはまる。

まず挙げられるのが混雑によるもの。銀座線は日本橋、銀座、表参道といった繫華街のアクセス手段であることに加え、浅草、上野などの観光地も結ぶ。

通勤ラッシュに加えて日中でも混雑しやすいこともあって、各駅での乗降時間の延長による多少の遅れが出ることがある。

もう1つは駅構内の列車緊急停止ボタンが作動、ドア挟まりなどの対応。こちらは毎日のように起きるわけではないものの、一旦発生すると5～10分は最低でも遅れる。

慢性的な混雑

混雑が原因での遅延の詳細

• 銀座線：赤坂見附→溜池山王の混雑率160％前後
• 全線に渡って混雑が激しい

＞＞【朝ラッシュ】東急東横線の混雑状況を時間帯・区間ごとに調査！

東京メトロ銀座線の朝ラッシュの混雑率は160％前後で毎年推移している。首都圏では首位ほどではなく標準的。

ただし、銀座線の場合は方向を問わず全線に渡って混雑する傾向。

途中駅のほとんどでまとまった数の乗降客数がいる。どこかで乗り降りに時間がかかることもよくある。

浅草方面行

浅草方面行の電車の始発は渋谷駅。

渋谷駅は駅の場所がJR線や東急各線とは離れたところに位置するため、この駅ではあまり混まない。

次の表参道駅からは一気に混雑が激化。半蔵門線と同一ホームでの乗り換えができる構造のため、半蔵門線から銀座線へ移る人がかなり多い。

半蔵門線は田園都市線からの直通列車が基本のため、郊外から都心へ移動している人が銀座線に流れる形。表参道駅での乗車時間が長くかかると、銀座線の電車がやや遅れることにつながる。

さらに、その後も赤坂見附、溜池山王、新橋、銀座、日本橋、三越前、上野などが乗降客数が多いこともあって、停車時間の超過が起こりやすい。

1駅でのタイムロスなら遅れるとはいってもせいぜい数十秒にとどまる。ところが、複数の駅にて同じことが繰り返されると遅れが合算されて数分単位にまで拡大しやすい。

渋谷方面行

渋谷方面行の電車の始発は浅草駅。

浅草は東京の観光名所で雷門で有名な浅草寺があることもあって、観光客が特に多い。

日中の時間帯では観光客で浅草駅は混雑しやすく、ここで発車時刻になっても乗客の乗車が続くと遅れにつながる。

銀座線の発車のタイミングがわからない人も観光客では多いこともあって、定時運行の妨げになることはしばしば。

さらに、逆方向と同じく上野、三越前、日本橋、銀座、新橋、溜池山王、赤坂見附などでも乗降客数が多いことで停車時間の超過が生じる。

銀座線にて2，3分の遅れはこのような乗降時間の延長によるものがほとんど。

緊急停止・安全確認等

出典：www.youtube.com/watch?v=mUfu_UBgHbs

5分以上の遅れにつながることは少ないものの、さらにドア挟まりなどによる安全確認に時間がかかれば、5～10分くらいの遅延につながる。

駅の列車緊急停止ボタンが押された場合、車掌が危険を判断して非常ブレーキをかけた場合も同じ。

朝ラッシュなどの時間帯では車内も満員電車のため、荷物がドアに挟まる事案もよくあるパターン。

ただし、近年はホームドアの設置によって大幅に改善されている。

以前と比べると駅構内の列車緊急停止ボタンが取り扱われることは少なく、これが電車の遅延につながることはかなり減っているのは確か。

その他、各路線の遅延事情について