西武池袋線で遅延が多い原因を調査! 主要な理由は4つ

西武池袋線

西武池袋線で遅延が多い原因について調査。主要な要因は4つ。相互直通運転、混雑の激しさ、踏切関連、過密ダイヤがこの理由。

電車が5~10分程度は遅れることが決して珍しいことではなく、ほぼ毎日のようにちょっとしたダイヤの乱れが発生する傾向。首都圏の中でも高い頻度で生じる。

運転見合わせとなって列車の運行が完全にストップすることも頻発。


西武池袋線の遅延の主な理由

遅延の原因 頻度 詳細な内容
慢性的な混雑 ★★★★ 通勤特急・急行に混雑が集中、乗降時間の延長
相互直通運転 ★★★★★ 有楽町線、副都心線・東急東横線・みなとみらい線への乗り入れ(5社相互直通運転)
踏切関連 ★★★★ 踏切内での人身事故、直前横断による緊急停止等
過密ダイヤ ★★★★ 朝は平均2,3分間隔で運転

参照:鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

西武池袋線にて遅延や運転見合わせの原因となる点として、上記4つが当てはまる。

まず挙げられるのが相互直通運転。東京メトロ有楽町線および副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との直通運転が主な理由。

次に慢性的な混雑。朝ラッシュでは快速急行・急行・通勤急行・快速・準急・通勤準急が運転されているが、優等列車への乗客の集中で乗降時間の延長で遅れやすい。

さらに、過密ダイヤの要因も。快速急行・急行・通勤急行・快速・準急・通勤準急・各駅停車というかなりの種類の列車種別がある。

朝は2,3分間隔での運転になるため、どれか1つでも遅れると影響が増大する。

直通運転による影響

相互直通運転

西武池袋線は以前から東京メトロ有楽町線・副都心線と相互直通運転を実施してきた。

しかし、2013年には副都心線を介して東急東横線・みなとみらい線とも相互直通運転をスタート。今のようなダイヤの乱れが生じやすい環境に変化。

相互直通運転があることで、実質的な路線距離が増大。営業キロ数では、元町中華街~飯能(西武池袋線)で80.5km。私鉄としては長い距離で、JRの近郊路線並みの道のり。

これにより、西武池袋線では他の路線のダイヤの動向に益々左右されるようになった。

西武池袋線と相互直通運転する各路線の遅延の事情

  • 東京メトロ有楽町線(小竹向原~新木場)
  • 東京メトロ副都心線(小竹向原~渋谷)
  • 東急東横線(渋谷~横浜)
  • 横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜~元町中華街)

西武池袋線内では、特に下り列車にて直通先でのトラブルの影響を大きく受ける。

池袋駅発の電車は定刻通りに動いていても、地下鉄からの直通では遅れて到着する光景は日常茶飯事。

有楽町線に起因する遅延

有楽町線

◎有楽町線に起因する遅延

  • 混雑による乗降時間の延長
  • 小竹向原~和光市の副都心線との線路共有

東京メトロ副都心線に起因する遅延とは、副都心線との重複区間である小竹向原~和光市の線路共有の事情、区間内での混雑などがあげられる。

小竹向原~和光市は副都心線と同じ線路を使用する関係から、有楽町線にも遅れの影響を受けることもある。

混雑の影響もある。途中駅での乗降時間の延長によって西武線内にも遅れの影響が波及する場合が下り列車を中心にある。

とはいえ、それ以外には欠陥がないのも確か。

地下鉄であって、踏切が存在せず、地上の天候にも左右されにくいため、電車の遅延の直接的な原因は少ない。

一方で人身事故は少ない。全駅にホームドアが設置されているため、運行障害が起きにくい。

副都心線に起因する遅延

副都心線

◎副都心線に起因する遅延

  • 小竹向原~和光市の有楽町線と線路を共有
  • 東急東横線の影響

小竹向原~和光市は前述と重複するが、運転系統が有楽町線と共通する部分があるため、有楽町線に遅れが生じれば副都心線も無影響にはなりにくい。

同じく地下鉄であって、踏切が存在せず、地上の天候にも左右されにくいため、電車の遅延の直接的な原因は少ない。

混雑率を見ても、東京メトロ各線の中では最下位。乗降時間の延長も少ない。

人身事故や安全確認の面でも、全駅にホームドアが設置されているため、ほかの路線と比べても運行障害が起きにくい。

東急東横線に起因する遅延

東急東横線

◎東急東横線に起因する遅延

  • 混雑の影響
  • 過密ダイヤ

東急東横線に起因する遅延としては、混雑による影響、過密ダイヤによるものがよくある。

朝ラッシュでは横浜駅・武蔵小杉駅・自由が丘駅・中目黒駅などでの乗降時間が本来の停車時間よりも長くなりやすい。

通勤特急・急行に多くの乗客が殺到することもあって、これらの列車は停車時間が長引く傾向。

各駅停車を合わせた本数も多いことで、1駅での停車時間超過が後続の電車を遅らせることもあり、遅延が連鎖反応する原因になる。

そして、副都心線内でも遅れが取り戻せず、西武池袋線内に入る時間も時刻表より遅れることがある。

5~10分の遅れではこのような事例が目立つ。

踏切関連の運行障害

踏切

踏切は運転見合わせ、大幅な遅延をもたらす典型的な原因。

人身事故が起きる場所としては主要ポイント。クルマなどの一般交通と電車が衝突する可能性も高い。

西武池袋線では桜台~大泉学園間は連続立体交差が完成している。一方でそれ以外は地上平面に線路があり、踏切が多数存在。

踏切での事故は電車が100%止まってしまう要因なのは確か。復旧には時間を要するため、大幅にダイヤが乱れるよくある理由。

列車通過直前横断、線路内立ち入りなども起こりやすい。これらが起こると電車が緊急停止する。

運転士による目視判断の結果から踏切内の障害物検知センサーが作動して自動的に急ブレーキがかかる場合の2パターンがある。

どちらにせよ、一旦非常停止すると運転再開までには5分はかかる。

西武池袋線では踏切が多数あるため、これらのトラブルが起きてしまう。

慢性的な混雑

朝の西武池袋線

混雑が原因での遅延の詳細

  • 西武池袋線:椎名町→池袋の混雑率160%前後
  • 列車種別による偏りが大きく、優等列車各種が超満員

>>西武池袋線の混雑状況を時間帯・区間・種別ごとに調査!

西武池袋線の朝ラッシュの混雑率は160%近くの数値を出している。首都圏では首位ほどではないが、都心直結路線では標準的。

一方で、列車種別によって混雑差はかなり大きい。各駅停車ではドアが閉まらないほどにはなりにくい一方、急行系・準急系は乗客同士が押し合うほどの混雑になる。

当然ながら停車時間も優等列車は長引きやすい。特定の列車種別の混雑に伴う乗降時間の延長により、路線全体の遅延へと結びつく。

急行・通勤急行・快速に集中混雑

朝ラッシュに当たる7~9時で西武池袋線の列車種別で混雑するのは「急行」「通勤急行」「快速」の3つ。

各駅停車は停車駅が多いため所要時間が長くなる。これを敬遠する人たちが多い。

特にひばりが丘、石神井公園、練馬などにて大量に乗車客が発生する。各駅停車などと緩急接続することが多く、乗り換えによる乗降が目立つ。

朝の時間帯も東京メトロ有楽町線・副都心線内へも直通する電車があるが、西武池袋駅へ行く人が圧倒的に多く、地下鉄直通列車から池袋行に乗り換える人も多い。

ここでの停車時間が長くなって、電車の発車が遅れる。さらに、待避中の各駅停車の発車も遅れる。

過密ダイヤ

西武池袋線のダイヤ

西武池袋線は過密ダイヤの傾向もあり、これも遅延の理由になるポイント。

朝と夕方以降の帰宅ラッシュでは7種類の列車種別が運転。

日中でもすでに高密度運転となっているが、朝は特に本数が増発される。1時間当たり平均して2,3分間隔で電車が行き来する計算。

1本の電車が少しでも遅れれば、後続の電車への影響は避けられない。

線路容量が限界

西武池袋線では練馬~石神井公園間は複々線。それ以外は単なる複線。一方で、全体的に練馬~所沢間は本数がかなり多い。

優等列車と各駅停車が同じ線路を走る部分がほとんどのため、線路容量が限界に近い。

通過駅のある列車であれば、途中の区間をいつもより少しスピードを出すことができ、最高速度で定速運転を行えばちょっとの遅れなら定刻で到着できるケースがある。

しかし、各駅停車は加速してはすぐに減速するという運転の繰り返し。遅延回復には途中の駅で停車する時間を短くするしかないが、混雑する時間帯ではこれは不可能。

定刻に戻すのは困難。過密ダイヤということで、前を走る各駅停車に後続の特急・急行が追い付いて遅れる光景が良くみられる。

 

まとめ

西武池袋線
  1. 5社相互直通運転
  2. 混雑による乗降時間の延長
  3. 列車種別が多い上で過密ダイヤ
  4. 踏切が多数ある

悪夢にも! 5社相互直通運転

最大の理由ともいえるのが「5社相互直通運転」である。西武池袋線は東京メトロ副都心線・有楽町線、東急東横線、みなとみらい線へ乗り入れている。さらに、乗り入れ先では東武東上線とも直通運転を行っている。

西武池袋線の場合は、練馬駅から地下鉄へと線路が分岐していき、小竹向原駅からは東京メトロ副都心線もしくは有楽町線に入る。前者の場合は、渋谷や横浜方面に電車1本でアクセスしている。後者は新木場駅まで乗り入れている。

相互直通運転には、利用者にとっては乗り換えの手間が減るというメリットがあるものの、電車の定時運行の面ではデメリットとなっている。

西武鉄道においては列車の遅れへとつながる原因がなかったとしても、直通先の副都心線や東急東横線内で何らかの異常が起きると、連鎖して西武池袋線の列車にも影響が出てしまう。

例えば、東横線にて人身事故が発生して運転見合わせとなったとする。この時、地下鉄へ乗り入れる西武線の電車はストップすることになる。地下鉄からやってくる電車も滞ることとなる。

西武池袋駅を発着する列車は通常通りの運行ができたとしても、地下鉄へ乗り入れる予定の列車が止まることを余儀なくされるため、正常に運転するのは難しい。結果として、何の関係もない電車にも遅延が生じてしまうわけだ。

列車種別がいろいろ

相互直通運転と遅延

西武池袋線を走る列車には各駅停車から準急、急行、Fライナー快速急行、特急といったあらゆる種類のものが走っている。

それぞれで停車駅は異なり、通過駅が多い列車もあれば少なくて速達性を重視したものもある。

利用者にとっては選択肢が広がるという利点があるかもしれないが、ダイヤとしてはかなり複雑なものとなる。結果、もし路線全体的に遅延が生じるとダイヤの復旧が実現しにくい。

運転間隔が広いところもあれば狭いところも出てくるため、もとの時刻表通りの運転に戻すのが簡単ではないためだ。

踏切が多い

踏切が多いのもまた事実である。西武池袋線は練馬~大泉学園付近までは高架化が進んでいる。また、石神井公園駅までは複々線化が進んでいる。列車の安定した運行が実現しやすい環境となっている区間なのは間違いない。

しかし、それ以外の区間は地上を走る。そのため、一般交通と接する踏切も多い。踏切が存在することで、人身事故が必然的に発生しやすい。線路内立ち入りなども頻繁に起きる。

こうしたトラブルが起きると、電車はストップしてしまう。そうして、時刻表通りの運転ができなくなり、遅延が生じるという結果になる。これもまた、西武池袋線が遅れやすい原因の1つといえる。


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