JR東日本の在来線グリーン車を通勤で利用する人達とは具体的にどのような人たちなのか。
第一印象としては、グリーン券を購入できるほどお金に余裕があるお金持ち、高給取りといったイメージが出てくる。
しかし、実際にはこのようなイメージとはかけ離れている。贅沢な交通手段というわけではない。
グリーン車を通勤で利用する人の特徴3点
主な特徴 | 詳細な内容 |
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確実に座りたいという人 | 100%確実に座りたい人たち。満員電車を特に嫌がる場合に真っ先に来る手段がグリーン車を利用すること。 |
体調不良 | 体調不良により満員電車で立っているのが我慢できない人。風邪気味、頭痛、腹痛などに悩まされている人。 |
非常に疲れている | 仕事帰り等に多い。何らかの理由で非常に疲れている場合で座りたい時の選択肢がグリーン車。 |
通勤で在来線グリーン車を利用する人とは、上記の3つのうちのどれかを満たす人がほとんどではないか。
もちろん、お金に余裕のある裕福な人もグリーン車を利用する場合がある。
しかし、このような人たちはそもそも通勤ラッシュのピーク時に鉄道を利用するとはなかなか考えにくい。
何らかの事情で激混み状態の普通車に乗れない人がグリーン車に集まると考えてよい。
確実に座りたい
グリーン車を利用する人とは、何よりも「確実に座りたい」と考えている人たち。
満員電車が嫌だから、すし詰め状態にはならないグリーン車という追加料金がかかる移動手段を選ぶ。
在来線にグリーン車が連結されているのは首都圏のJR東日本の近郊路線(中距離電車)のみ。
一方で、これらの路線は朝夕の通勤ラッシュになれば毎日例外なく満員電車。
しかも混雑率はどこも150%超になり、ピーク時となれば乗客同士が触れ合うほどの規模になる。
座れるどころか、普通に立つことすら困難な車内環境。これを嫌がる人は当然多い。
そして、このような人達の代替手段こそが4号車・5号車に連結されているグリーン車。
体調不良
健康な人にとっては少し嫌なものではあるが、体調が悪い人もまたグリーン車を選択する。
普段は通勤は激混みの普通車に乗るが、体調に優れない日は人混みを避けたいということでグリーン車を使う場合が見られる。
風邪気味、頭痛・腹痛などに悩まされている時とかが具体例。
グリーン車であれば座れる確率が大きいことから、まだ体への負担は小さい。
非常に疲れている
3つ目は非常に疲れている人。
特に仕事帰りになる夕方・夜の時間帯にてグリーン車に乗る人達に多い事例。
その日の仕事にて何かの理由で疲れてしまって普通車の満員電車に乗る気力が残っていない場合の選択肢がグリーン車。
朝の時間帯でも、前の日の疲れが残っている場合、前日の帰宅が遅くて睡眠時間が足りていない場合等もこれに当たる。
毎日グリーン車を利用する人
基本的に通勤でグリーン車を利用する人とは、あくまでも「たまに利用する」程度に限られる。
普段は満員状態になる普通車を利用し、特別な場合のみグリーン車を使うというパターン。
しかし、中には毎日グリーン車を使うという人もいる。
お金に余裕がある
グリーン車を毎日の通勤に利用できるのは、まずある程度お金に余裕がなければならない。
ほとんどの職場では通勤手当として出される交通費はあくまでも定期代のみ。グリーン券代など普通は支給されない。
自腹という形になるため、グリーン車に余裕で乗れる分だけの財力がなければ毎日は乗れない。
役員クラスになればグリーン車での通勤が認められるかもしれないが、平社員ではまずありえない。
本当に満員電車が嫌
もう1つは、本当に満員電車に抵抗感がある人たち。
朝夕の通勤ラッシュとなれば、満員電車ということで普通車は乗客同士が触れ合うレベルに達する。
ここで他人と体が触れ合うことが何があっても嫌という人は、やむを得ずグリーン車に乗るしかない。
著しくアレルギーを持つ人なら、大きな出費となってもグリーン車という選択肢を選ぶに違いない。