スマートフォンのメモリーは「RAM」と呼ばれているが、現在の主流は3GBと4GBになりつつある。容量が大きい方が処理能力が高いというのが定説だが、実際にはそれぞれでどれくらいの性能の差があるのか。
人が使っていて感じるほどの違いはあるのか。そして、3GBはもはや時代遅れというほどになっているのか。
スマートフォンが世の中に普及し始めた頃、RAMの主流は512MBであった。その後1GBになり、このころになると誰もがガラケーと呼ばれる携帯電話よりもスマホを持つようになった。
そして、現在では3GBまたは4GBの機種が多い。特に価格が高いハイエンドモデルとなると2GB以下のものはほぼ存在しない。最新版ではミドルエンドモデル以下の機種のみしかない。
パソコンでも4GBのモデルが安い廉価版では多く販売されている。
パソコンでメモリ4GBでは足りない!? やはり8GBはほしい!
パソコンだと8GBが主流で、4GBだとメモリ不足気味だが、スマートフォンではかなりハイスペックである。サクサク動いてくれるため、ストレスが感じない。
4GBの方が良い!
処理能力については、3GBよりも4GBの方が良い。特に複数のアプリを起動させているときのように、処理するものが重い場合には4GBのRAMを搭載しているスマホ端末の方がキビキビと動作する。
3GBの場合だと、求められている処理能力の内容が高度だとモッサリとした動作になってしまう。
また、解像度が高いゲームをプレイする時などでも、RAMの容量の差が表れやすい。4GBでは快適に遊べる場合であっても、3GBとなるとメモリが不足気味となる例もある。
4GBとなれば、単純に考えて3GBよりもRAMの容量は3割も多いということになる。その結果、スマホの処理能力も30%高い。
スマホのRAMで迷っているのであれば、自分の利用状態を振り返ってみよう。複数のアプリを起動したり高解像度のゲームで遊ぶことが多いのであれば、4GBのRAMを搭載した端末を購入するのが好ましい。
インターネット接続の時の動作に差はない?
スマートフォンの利用用途として、インターネットへの接続といった程度である場合には、3GBと4GBの容量差を感じることはほとんどないだろう。
ネット上でニュース記事を読んだり、通販サイトを見たりする程度の使い方であれば、RAMは2GB以上であればほとんど違いは現れない。
また、Youtubeなどの動画視聴サイトにて映像を観賞する場合でも、RAMの容量は3GBで十分である。動画となるとたくさんのメモリーを必要とするイメージがあるが、実際にはそれほどではない。
カメラ機能を使ってスマホで写真や動画を撮影する際にも、RAMの大きさは気にならない。それよりも、カメラのレンズの性能の方が重要といってもよい。
スマホを駆使し倒すほどの使い方をしない限り、半数以上の人にとってはスマホのRAMは3GBでも4GBでも何の不便もなく使えると考えてよい。