YouTubeなど向けの動画編集に必要なパソコンのメモリの容量の目安について、その一覧を上げてみた。
Adobe Premiere Elements、Power Director、VideoStudioなどの動画編集ソフトでは、今日流通しているデスクトップパソコンの場合は8GBが主流となっている。
しかしこれでは不足することも考えられる。720pの通常のHD動画であれば問題ない。一方のフルHD・4Kになると重くなることが予想される。
動画編集とメモリの目安
メモリ容量 | 判定 | 判定 |
4GB | 論外 | 完全に対応不可 |
8GB | 可 | HD=概ね問題なしOK
フルHD・4K=力不足 |
16GB | 良 | フルHD=余裕でOK
4K=概ね問題なし |
32GB | 優 | すべての動画で余裕でOK |
ここでは、動画編集ソフトとして以下の3つのものを使用した場合を仮定する。
- Power Director
- Adobe Premiere Elements for Windows
- VideoStudio
いずれもメジャーなソフトであり、YouTubeなどの動画サイトへアップロードする際に使う人気の種類である。
チャンネル登録者数を伸ばすために定期的にYouTubeへ動画を上げている「ユーチューバー」だと、効率の良い編集作業が求められる。メモリのスペックは重要な要素になる。
>>YouTubeチャンネル登録者数と収入の目安とは!? レベルごとに階級化
>>【レベル別】YouTubeの再生回数と収入の目安とは!? ランクごとに
まず、4GBはもはや論外である。動画編集ではまともな画質になると編集するたびに動作がフリーズすることになる。
YouTubeを見るだけであるならば問題ないかもしれないが、アップロードするとなるとその編集は無理と考えてよい。
8GBでもメモリ不足かも
<メモリ8GBの目安>
- 通常HD動画(YouTube=720P)までなら余裕でOK
- フルHD(YouTube=1080P)以上だと不足するリスクあり
- 最低限度の基準
メモリが8GBでは、対応できるのは通常のHD動画までになるだろう。YouTubeなら画質が720pに該当するレベルである。
フルHDになると8GBではもっさりと動画が重い状態になることが予想される。カットしたり、文字を挿入するたびに一瞬フリーズするときが出てくる。
4Kになるともはや対応はできない。動作が完全にフリーズしてしまう目安を満たしている。最悪の場合はソフトごとクラッシュしてしまう。
以前なら480pまでが画質の主流であったため、8GBのメモリ搭載PCでも問題はなかった。ところが最近は高画質化してきた。有名YouTuberは最低でも720pに設定している。
動画の質を重視する人にとっては、パソコンのメモリは8GBでは足りないと判断できる。
推奨はやはり16GB
<メモリ16GBの目安>
- フルHD(YouTube=1080P)は余裕でOK
- 4K(YouTube=2160P)は対応可能
- 推奨される目安
パソコンのメモリが16GBならば、どんな動画の画質であっても問題なく編集できる。フルHDは完全にクリアできる。少なくとも有名な動画編集ソフトなら途中でフリーズすることはないはず。
4Kに関してもほぼ問題なく編集できる。意図的にパソコンに負荷のかかる作業をしなければ、16GBもあればトラブルは起こりにくい。
8GBでは力不足になる場面があったとしても、16GBにメモリを増設すると解消されることが期待できる。
もし16GBメモリを搭載しているパソコンでフリーズするといった問題があるならば、その原因はメモリではなくCPUにあるかもしれない。
>>動画編集に必要なCPUの目安とは!? 最低ラインを比較!
例えば、メモリ=16GB以上でもCPUがIntel Core i5未満のスペックだと力不足になって動画がカクカクする要因になる。
メモリよりCPUはさらに重要
メモリが16GB以上であることは確かに大切である。しかし、それ以上に大切なのが高スペックのCPUを搭載していることである。
CPUが低スペックだとどんな動画編集ソフトであっても動作がもたつく。メモリが大容量でもそれを十分に性能を発揮できずに終わってしまうかもしれない。
動画編集で必要になるCPUの目安は以下になる。
- Intel社=Core i5以上
- AMD社=Ryzen 5以上
これだけは最低限確保しておきたい。メモリが8GBでもある程度まで許容できるが、CPUは100%絶対に必須になる。