名鉄常滑線の通勤ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

名鉄常滑線の混雑状況

名鉄常滑線・空港線の混雑状況を時間帯と区間ごとに調査してみた。朝と夕方・夜の通勤ラッシュの時間帯ではどれくらいの混み具合になるのか。

最混雑区間は単独区間では豊田本町→神宮前であり、混雑率はおよそ140%と国土交通省による鉄道路線ごとの混雑率の調査の統計データで出ている。

中京圏の各鉄道路線の中でもトップクラスにランクインしている。ただし、実際には神宮前駅から名古屋本線に直通するため、最混雑区間は神宮前→金山(混雑率=143%)というのが実態といえる。


時間帯ごとの混雑度

上り(名古屋方面) 下り(中部国際空港方面)
始発~7時 ★★★ ★★
7~9時 ★★★★★ ★★★★
9~12時 ★★★★ ★★★
12~15時
15~17時 ★★★ ★★★★
17~19時 ★★★ ★★★★★
19~21時 ★★ ★★★★

名鉄常滑線および空港線において通勤ラッシュの混雑のピークを迎える時間帯は、基本的に他の路線と変わらない。同じ名鉄のみならず、JRや近鉄、名古屋市営地下鉄各線と同じような状況になる。

ただ、1編成当たりの列車の混み具合は、ほかよりも厳しい傾向にある。通過駅の設定がある優東列車に混雑が集中する。

河和線はJR武豊線と並行するものの、常滑線と空港線は代わる路線が沿線にはないことから、どうしても一極集中しやすい。

朝ラッシュは7:30~8:30

<神宮前駅にて調査>
時間帯 混雑度 時間帯 混雑度
6:00-6:30 2 8:30-9:00 4
6:30-7:00 3 9:00-9:30 4
7:00-7:30 4 9:30-10:00 3
7:30-8:00 5 10:00-10:30 3
8:00-8:30 5 10:30-11:00 2

朝ラッシュのピークは7時台後半8時台前半にやってくる。もっと詳細に言うと、ひたすら乗客が乗ってくる一方である特に常滑→名鉄名古屋間の上り電車のピークは7:30~8:15であるようだ。

沿線に住む住民が名古屋市内へ通勤のために名鉄常滑線を使って移動する時間帯になる。最初にまとまった数の乗客が降りていくのは金山駅である。

朝ラッシュの名鉄常滑線

金山駅は名鉄名古屋駅と並んで名古屋市内中心部の中核駅という性質を持つ。JR東海道線・中央線、地下鉄名城線・名港線との乗り換え駅である。ここで初めて大量の降車客が生じる。

残りのほとんどの乗客が名鉄名古屋駅で降りることとなり、それまではまたひたすら乗ってくる一方になる。

最混雑は豊田本町→神宮前ということだが、神宮前駅で降りていく人はほとんどいない。金山駅や名鉄名古屋駅まで乗る人がほとんど。

混雑率は最大で140~150%ということで、座れない人が多く、ドア付近では圧迫間を感じるレベルである。かなり激しいレベルであり、首都圏でさえ標準的な都心直結型路線と同じ混み具合になる。

ただし、車内奥であれば隣の人と体が接するということもないだろう。遅延などのダイヤの乱れがない限りは、ピークになる7:30~8:15でも積み残しが発生するほどにはならない。

夕方・夜の帰宅ラッシュは18:00前後がピーク

混雑する常滑線の金山~太田川間

名鉄常滑線の帰宅ラッシュの時間帯のピークは18:00前後の時間帯になる。具体的に言うと、17:30~18:30あたりになる。この頃に名鉄名古屋駅や金山駅を発車する電車が頂点となる。

ここも他の路線と基本的には変わらず、ほかの路線と同じである。名鉄名古屋本線と同じであり、河和線系統の電車も同じくらいの混み具合になる。

朝ラッシュの逆バージョンということで、金山駅を出発する下り列車が一番の混雑となる。

同じようにやや満員電車になる。ドア付近だと吊革や手すりにはつかまれないだろう。名鉄名古屋駅から太田川駅にかけては優等列車は特に満員電車が続く。

朝ラッシュよりはやや緩やか

ただし、帰りの時間は人によってバラバラになる傾向があるため、朝のような集中はしない。車内奥に立っていれば付吊革や手すりにはつかまれるレベルに収まる。

19:30を過ぎると帰宅する人々の流れがひと段落するため、夕ラッシュも徐々に解消されていく。列車到着待ちの列に並べば座れる可能性が大幅にアップする。

そして、夜遅い時間帯になる21時以降になると立っている人でも空間に余裕があるほどになる。ここまで来れば、立っている人よりも座っている人の方が多い状態になる。

区間ごとの混雑

区間 急行 各駅停車
名鉄名古屋~金山 ★★★★★ ★★★★
金山~大江 ★★★★★ ★★★★★
大江~太田川 ★★★★★ ★★★
太田川~朝倉 ★★★★ ★★★★
朝倉~新舞子 ★★★ ★★★
新舞子~常滑 ★★★ ★★
常滑~中部国際空港 ★★

朝ラッシュは急行が大混雑

名鉄常滑線の朝ラッシュの時間帯では、各駅停車に加えて急行が運転されている。準急も一部ある。

<区間ごとの混雑のまとめ>

  • 中部国際空港→常滑:特定の利用者しかいないため楽勝
  • 常滑→太田川:全種別徐々に混雑激化
  • 太田川→大江:急行は超満員、各駅停車は一旦混雑解放
  • 大江→金山:全種別例外なく超満員の地獄
  • 金山→名鉄名古屋:まだまだ混雑が続く

特急ミュースカイもあるが、こちらは有料列車かつ全車指定席なので今回はカウントしない。

太田川→金山間では種別で混雑度は大きく異なる。各駅停車は太田川以北ではそれほど混まない一方、優等列車の混雑はとても激しい。

空いている各駅停車(名鉄常滑線)

各駅停車に関しては、急行も含めて本数が少ない常滑~太田川の区間で名古屋市内から遠い地域である割には混雑が激しい。

太田川駅にて河和線からの特急・快速急行と接続するため、常滑線からの各駅停車からこれに乗り換える人が多い。ここで一旦朝の混雑は解放される。

急行はほぼ全区間で混み合う電車であり、太田川→金山は朝の通勤ラッシュでイメージするような画になる。始発駅の中部国際空港、あるいは常滑駅出ない限りは座席に座るのは困難である。

最初に座れるチャンスがやってくるのは金山駅といっても過言ではないだろう。

夕方と夜の帰宅ラッシュも同じ

混み合う名鉄特急

夕方から夜にかけての帰宅ラッシュの時間帯でも、朝と同じ区間が混雑する。

常滑線の場合、日中以降の優等列車は特急と準急となっているため、朝の急行に変わってこちらが混む。

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名鉄名古屋駅と金山駅から大量の乗客を乗せて、その後徐々に乗車率が低くなっていく感じである。

太田川駅にて概ね帰宅ラッシュの混雑は緩和されると考えてよい。河和線と常滑線で分かれる分岐点ということで、内海方面へ向かう人が一気に乗り換えのため降りるからだ。

各駅停車でも特急・準急でも太田川から常滑・中部国際空港方面は結構空いている。徐々に座れるチャンスもやってくる。

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