名鉄の普通(各停)はなぜ2両編成!? 地方のローカル線みたい

2両編成の名鉄の各停

名鉄の各駅停車である普通電車は2両編成のみとなっていることが多い。なぜこれほど短い車両となっているのか。

名鉄には複数の小規模な路線があり、確かに郊外を走っていることで乗客の数が少ない部分もある。

しかし、名古屋本線や常滑線、犬山線などの主要幹線でも普通電車は2両で運転されている。特急や急行、準急は6両以上となっているため、あくまでも短いのは各停のみだ。


各停は優等列車を補完する役割

名鉄名古屋本線、常滑、河和線、犬山線において、主役は快速特急・特急・急行・準急となっている。つまり通過駅の設定がある優等列車というわけだ。

6両以上で運転される名鉄の特急

各駅停車はあくまでもそれらの速達列車を補完する役割という性質が大きい。速達系が停車しない小さな駅へのアクセス手段というのが普通電車といえる。

これにより、普通電車を長い距離に渡って乗り続けるという人はほとんどいない。優等列車と緩急接続を行う駅に到着すればまとまった数の乗客が降りていく。

終着駅についても、優等列車のように大規模な駅ではないことが多い。名鉄の核ともえいる名鉄名古屋駅まで乗り入れる便もかなり少ない。

岐阜側は須ヶ口駅までしか乗り入れないことが多い。常滑線・河和線系統は金山駅までとなっている。

名鉄名古屋駅を乗り入れるのは、通過駅の設定がある特急や急行が中心となっている。

ガラガラで空いている

普通電車は停車駅がかなり多く、優等列車の待避の頻度もかなり多いことから、普段は空いている。満員電車でも少しは知ればすぐに座席が空くことがほとんど。

空いている名鉄名古屋本線

2両編成となっているとはいえ、普段はガラガラで空いているといっても過言ではない。普通電車よりも車両数が多い特急や急行の方が混雑は激しい。

中長距離を移動する乗客はみんな優等列車を選ぶ。わざわざ所要時間が長い各駅停車を使うケースはごく一部のマニアックな人くらいだろう。

名古屋本線と並行して走るJR東海道本線は快速と普通が走っていて、普通電車は4両編成で運転されている。

しかし、JR側は各停とはいっても駅間距離そのものが長いため、遅くて所要時間が長くかかるわけではない。

名鉄はJRとは違って地域に密着した形となっている。駅間距離が短いため、各停と優等列車では所要時間が大幅に違う。だからこそ空いていて、乗客の数が少ない状況となっている。

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