JR阪和線の関空・紀州路快速の混雑状況について、上り・下りではそれぞれどのくらい乗客が乗っているのか。座れる・座れない時間帯はいつなのか。そして、まとまった数の乗客が乗り降りする駅とはどこなのか。
阪和線自体は天王寺駅が始発駅であるが、関西快速・紀州路快速は大阪環状線内まで乗り入れる。天王寺を出ると一旦環状線を1周して関西空港・和歌山方面へ向かう。京橋駅、大阪駅、西九条駅などを経由する。
関空・紀州路快速に限っては、並んでも座れない可能性がある。上りであれば、始発駅から乗れば100%確実に座席を確保できるのは確かだが、下りはそういうわけにはいかない。
天王寺駅でも大阪駅でも、乗客の入れ替えは大きいものの、座れる可能性はけっして高くはない。
下りはどこが混雑する?
朝から夕方の帰宅ラッシュが始まるまでは、関空・紀州路快速は大阪環状線内が混雑する。まず、天王寺から大阪駅までが混雑して座席は必ずといっていいほど満席になる。
大阪駅~天王寺駅にかけては、大阪環状線内の東側半分と比べると空いているものの、座席は概ね満席になりやすい。特に、ユニバーサルスタジオジャパン方面へ行くJRゆめ咲線との接続駅である西九条駅までは乗客が多い。
西九条~天王寺は比較的座席が空いている。天王寺駅ではまとまった数の乗客の入れ替えが起きる。座れなかった場合でも、ここで座れるチャンスがやってくるかもしれいない。
天王寺駅から阪和線は再び混雑する。鳳駅までは混雑が激しく、座れない可能性もやや高い。ただし、オフピークの時間帯であれば、どこかで座れる可能性がやってくる。
関空快速でも紀州路快速でも、近距離利用者が多いのは確か。関西空港や和歌山まで行く人は一部に限られる。
夕方になると帰宅ラッシュが始まる。17時以降になると、座れない可能性が急激に大きくなる。通勤通学の乗客が自宅に帰る際に使う快速電車という性質が大きいため、関空・紀州路快速は座れないことを前提に乗らなければならないだろう。
進行方向に向かって前4両は紀州路快速、後ろ4両は関空快速だが、どちらかというと関空快速の後ろ寄りの車両が空いている。和歌山方面へ行く人は、関西国際空港へ行く人よりも多いためだ。
上りの混雑状況は?
上りの大阪方面へ向かう電車の場合、紀州路快速と関空快速は日根野駅で連結される。それまでは単独での運転となる。
平日の場合は朝の通勤通学ラッシュで混雑し、土日になると朝及び夕方に行楽客で満員になりやすい。
紀州路快速の方が混雑は激しい。和歌山方面から大阪市内へ向かう人が殺到するため、進行方向に向かって後ろ側の4両分が混雑している。
各駅停車となる和歌山~日根野間でもすでに座席が満席になっていることがよくある。朝と夕方以降は座れないと考えてよい。
関空快速については、関西空港~日根野間は空いている。関西国際空港から鉄道で大阪市内へ行く場合には、JRだけでなく南海電鉄を使うという手段があることから、関空快速を使うのは一部に限られる。
日根野駅で関空快速と紀州路快速が合流する際には、紀州路快速の乗客が関空快速の車両へ乗り移るケースが多い。空港からの車両の方が空いているためだ。
最初にまとまった数の乗客が降りていくのは天王寺駅である。それまでは、もし座れなかった場合にはずっと座れない状態が続く可能性が高い。