荒川サイクリングロードは右岸、左岸!? どっちが走りやすい?

荒川サイクリングロードは首都圏の中では最も有名な自転車道といっても過言ではないでしょう。葛西臨海公園から熊谷までの約80kmの中のほとんどが自転車専用のコースとなっています。

右岸と左岸のどちらを走ることとなるが、どっちが走りやすいという点はいつも大きな議論の的となっているようです。

荒川サイクリングロード

週末だけでなく、平日も荒川サイクリングロードに限っては多数のロードバイクやクロスバイクが行き来しています。スポーツタイプの自転車が多く集まるエリアなのは間違いないでしょう。


右岸VS左岸、おすすめは?

右岸 左岸
葛西臨海公園
清砂大橋
×、一般道あり
葛西橋
秋ヶ瀬橋
羽根倉橋
×(砂利道)
治水橋
×、一般道あり
上江橋
熊谷大橋

右岸とは、下流域では東京都心側(板橋区・墨田区・江東区)の部分を指します。上流域では、西側に来る部分です。

左岸とは、下流域では埼玉県側(川口市・戸田市)、葛飾区、江戸川区側の部分を指します。河口にある葛西臨海公園は左岸に位置します。上流域ではさいたま市・上尾市・鴻巣市・熊谷市側の部分が当たります。

東京区間は右岸がおすすめ

下流域の東京都の区間では、右岸の方がどちらかというと走りやすいです。具体的に言うと、清砂大橋(都道10号線+東京メトロ東西線の鉄橋)~羽根倉橋(国道463号線)までの区間です。

左岸に比べて右岸は全線に渡って道幅が広いです。土手下の河川敷がサイクリングロードとなっていますが、車が2台分走れるほどのスペースが確保されています。

途中に車止めがいくつか設置されていますが、数では左岸よりは少ない感じがします。ロードバイクやクロスバイクの高速走行には適した条件となっていると言えるでしょう。

荒川の自転車道

路面の状況も、砂利道はほとんどありません。ただし、四ツ木橋(国道6号線)の下の部分の一部だけに限って未舗装となっています。

一方、左岸はところどころ道幅が狭いところがあります。舗装はされていますが、凹凸がある部分もあることから、あまりロードバイクにやさしいとは言えません。

ただ、右岸にも欠点があります。それは、人通りが多いという点です。河川敷に公園や野球場、サッカー場、テニスコートなどが多いため、人が多く道路を歩いているのも事実です。この点では、左岸の方が少なく高速走行に適しているといえるでしょう。

羽根倉橋~上江橋は左岸

羽根倉橋(国道463号線)から上江橋(国道16号線)までの区間については、今度は左岸の方が自転車にとってはおすすめです。

羽根倉橋より北側は、土手の上の走ることになります。土手下の河川敷は砂利道が連続します。ロードバイクやクロスバイクによっては厳しい環境と言えます。

土手の上の道は自転車専用道になってはいますが、治水橋付近に近づくと急に砂利道に変わります。

その手前で荒川の外側の土手下を走る一般道を走るという方法もありますが、ここは地元の裏道となっていて、交通量が多いです。それに加えて、道幅もかなり狭いため、サイクリングに適した道とは言えません。

左岸は、ずっと自転車専用のサイクリングロードとなっています。道幅は下流域とは違って狭く、自転車のすれ違いができる程度の幅しかありませんが、一般交通がいないため、比較的走りやすいです。

上江橋~熊谷は右岸

上江橋から熊谷までの区間は、再び右岸がおすすめです。道幅は右岸・左岸のどちらも同じ幅ですが、右岸は道順がわかりやすく、カーブが少ないのが特徴です。

左岸も自転車で走れることには変わりありませんが、直角90度のカーブがところどころにあります。しかも、河川敷から離れて普通の一般道を使わなければならない部分もあります。

直線的な右岸とは対照的に、左岸はくねくねしているといえるでしょう。高速走行をするロードバイクにとっては、特に右岸がおすすめです。

なお、右岸も左岸も中流域のような砂利道となる部分はありません。ただし、荒川を渡る橋とサイクリングロードの交差部分は平面のところが多く、立体交差のところが少ないのがネックです。


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