近鉄京都線の急行は遅いか!? 105km/hまでしか出さない!

近鉄京都線の急行について、遅いという意見が一定の数あるようだ。京都~橿原神宮前の表定速度は58.4km/hが最速。他の路線と比べると、特急を除く優等列車の中で一番上位の割には速いとは言い難い。




最高速度も、近鉄京都線では105km/hとなっている。これは、奈良線と同じスピードだが、山間部を走る抜ける奈良線とは対照的に、京都線はほぼ全線が平地となっている。

線形も概ね良好で、キツいカーブが少ない。直線区間が多いことから、スピードアップは簡単だろう。しかし、現実的には105km/hが最高で、速達化には消極的だ。

停車駅も結構多い

近鉄京都線の急行

近鉄京都線の急行は、全線に渡って駅を発車して3~5分走ると次の停車駅に到着する。5分以上走り続ける区間がほとんどない。

首都圏では、最速の優等列車でもこれくらいの短いスパンで停車駅があるのはふつうだが、関西圏では珍しい。同じ近鉄でも奈良線・大阪線・南大阪線・名古屋線では、急行であれば5分以上走り続ける区間が多い。10分程度ノンストップになる部分もある。

これらと比べると、近鉄京都線の急行はこまめに停車していると判断できる。並行して走るJR奈良線と競合関係になっていることを考えると、もっと速くてもよさそうな感じなるのは否定できない。

ただ、停車駅を少なくするとなると、今度は途中駅を乗り降りする人が乗れる種別が少なくなってしまう。京都市の郊外から中心部へ向かう人の足という性質も大きい。

京奈間の移動手段であるのは間違いないものの、それでも京都市近郊路線という性質は全く否定できない。むしろこちらの方が需要が大きいのも確か。

急行の停車駅を減らすべきだという意見は、実際には現実的とは言い難い。



JR奈良線との競合は?

近鉄京都線がほぼ全線でJR奈良線と競合関係にある。京奈間の鉄道路線はこの2つが走る。京都駅と奈良駅を移動する際には、JRか近鉄か自由に選べるほどだ。

JR奈良線では、無料で乗れる速達列車として日中の時間帯に「みやこ路快速」という電車が運転されている。快速電車ということで、近鉄京都線の急行と似たような存在といえる。

みやこ路快速

JRvs近鉄で比較した場合、今のところは近鉄京都線が圧倒的に優勢となっている。近鉄京都線では全線複線となっている。上下線ではそれぞれ別々の線路を走る。

一方のJR奈良線は大半の区間が単線。近年は複線化事業が行われているものの、全線でそれが完成する予定は立っていない。

みやこ路快速も、単線の影響を少なからず受けている。通過駅があってもポイントの制限速度の関係から減速を余儀なくされるところがある。

かつての国鉄時代は非電化・単線だった点と比べると大幅に近代化されたとはいえ、まだまだ近鉄京都線には及ばない。

そんな事情からも、近鉄京都線の急行が遅いのは仕方がないのかもしれない。

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