JR大和路線(関西本線)に新型車両が投入されるのはいつになるのだろうか。現在運用に就いている電車はすべて古い旧式ばかりである。VVVFインバータ制御のあるものはまだ一切走っていない。
天王寺から奈良にかけて走る関西本線、通称大和路線であるが、今走っている通勤型の電車は221系・103系・201系となっている。いずれもVVVFインバーターは搭載していない古い車両である。
京都線・神戸線などでは223系・225系・207系・321系などの新しい車両が走っている。阪和線や宝塚線(福知山線)、学研都市線(片町線)などでも同様の新しい電車が多数走っている。しかし、大和路線だけに限っては国鉄型の車両ばかりである。
大和路快速
JR大和路線の代表的な速達電車であるのが「大和路快速」である。日中でも毎時4本、15分間隔で走っていて、運行本数の面に関しては多いほうである。運用に就いているのは、大半は221系である。
最高速度は120km/hとなっているが、加速があまりよくない。実際にスピードを出せる場所はあまりない。JR化後に製造された車両であるが、性能的にはけっして良いとは言えない。
飛ばす区間が多い快速の場合、他のJR西日本の路線では223系または225系が使われている。関空・紀州路快速、丹波路快速、そして京阪神間を貫く新快速はいずれもこれらの新型車両が用いられている。
少なくとも、関西で利用者数が多い代表的な路線の中では大和路線だけが新型車両が投入されていない路線となっているのが現状である。
いつになったら新型車両を投入?
大和路線の場合、これまでの歴史において新型車両が投入されたという事例はない。すべて他路線の払い下げの中古車両ばかりで賄ってきた。
今後も、今のところは新型車両である225系が投入される予定はないようである。広島地区で運用開始された227系に関してもまだ何もJR西日本から発表はされていない。
各駅停車には快速電車よりさらに古い国鉄が他の103系・201系が使われている。これはかつて京都線・神戸線で使われていたものである。これについても、今のところは置き換えられる見通しは立っていない。そのため、もう数年間は30年くらい前の国鉄の車両が運用に就き続けるのではないだろうか。