JR西日本の大阪天王寺から奈良を結ぶ大和路快速にも新型車両225系は投入される可能性はあるのか。これまでの古い221系に置き換わって近代化が進む見込みはどれくらいあるのか。
大和路快速は現在、大阪環状線を1周回って奈良方面に行く快速電車として運行されている。奈良県内から大阪を結ぶ路線としては他に近鉄奈良線と大阪線がある。これに対抗するJRの速達列車が「大和路快速」というわけだ。
運行本数は標準的な日中の時間帯で1時間当たり4本、15分間隔で走っている。本数の面では特に不満はない。
最高速度も120km/hに設定されているため、阪和線や宝塚線と同じスピードになっている。大和路快速は決して他の路線には劣らないといえる。
しかし、1つだけ他の路線に劣る面がある。それは、使用されている電車が旧式のもので古いという点である。主力は221系となっているが、阪和線では新しい225系、宝塚線の丹波路快速、あるいは京都線・神戸線の新快速には223系と225系が当てられている。
一方、大和路快速にはそのような新しい電車は投入されていない。1990年代の車両のみが使われていて、VVVFインバータ制御による車両がまったくないところが、他路線の快速列車に比べて劣る部分となっている。
225系が登場する!?
現在のところ、JR西日本の関西地区で最新の転換クロスシート車は225系となっている。大和路快速の電車はすべて転換クロスシートという進行方向に向いて座る座席になっているため、新型車両が投入されるとしたら225系になる可能性がかなり高い。
最高速度も現行と同じ120km/hを出すことが可能な設計になっている。加速性能も今の古い221系よりも速い。
今使われている電車の加速性能が悪いことから、現在は長い直線区間でしか最高速度である120km/hを出すことができない状態となっているが、より高性能な車両が登場すればちょっと長めの直線程度でも高速走行が可能になる。
振動や揺れの大きさもかなり緩和される。古い電車は振動や揺れが多くて乗り心地が悪いという声が多いが、最新技術を駆使した新しい列車になればそれらの欠点が改善される。経っている人には特に大きなメリットとなる。
ドア数についても、221系も225系も片側3つドアになっている。将来的にホームドアが設置される可能性がある中、3つドアに統一される場合であっても問題なく運行できる。