【疑問】中央線と総武線、違いは何!? 各駅停車と快速は別なのか?

JR中央線と総武線の違いとは何か。2つの路線はともに1本の線路でつながっている。しかし、路線図を見るとかなりわかりにくい。各駅停車と快速の2種類の路線があるが、これもまた何が異なるのか理解しにくい。

中央線とは、東京駅から八王子、高尾方面に行く路線である。総武線とは東京駅から千葉方面に行く路線だ。ともに起点は東京駅である。ところが2つ疑問に思うことがある。


はぁ!? 実は全く別路線?

まず、東京駅のホームの場所だ。中央線のホームは高架上にある。地上から列車が発着するようになっている。総武線の場合は地下ホームだ。横須賀線と同じホームであり、地上を発着する列車は1本もない。

中央総武線各駅停車

さらに、中央総武線という名称の路線である。こちらは東京駅を経由せず、御茶ノ水駅から秋葉原駅を経由して錦糸町駅で東京方面からの総武快速線と合流する。

つまり、今回テーマとしている2つの路線であるが、実は3つの運行系統がある。中央快速線・総武快速線・中央総武緩行線の3種類だ。

東京駅を発着している中央線とは「中央快速線」のことを指す。通勤型電車の塗装はオレンジ色である。現在ではすべてE233系で運行されているが、通常の快速であれば東京~中野までは主要な駅にのみ停車する。

総武線については、東京駅発着のものは「総武快速線」のことを表す。錦糸町~千葉の区間では主要な駅にだけ停車する。車両はE217系であり、塗装はスカ色と言われる青とクリーム色である。

そして、2つが組み合わさった中央総武線とは「中央総武緩行線」と言われる。中央線各駅停車と総武線各駅停車が合わさっているためこう呼ばれている。

なぜ中央総武線なのか?

では、どうして各駅停車のみ相互乗り入れしているのか。それは、線路がどちらも東京駅方面にはいかず、東西で結ばれているためだ。三鷹駅から千葉駅まで1本の線路で結ばれているために、2路線を合体させた名前になっているわけだ。

各駅停車ということで、こちらを走る電車は小さな駅にも停車する。快速線よりもこまめに駅に止まるため、遠距離利用者というよりは近距離ユーザーが使う電車となっている。塗装は黄色で、使用されている車両はE231系である。

近年は上野東京ラインや湘南新宿ラインのように複数の路線へ直通運転する路線が登場しているが、中央総武線の場合もそれと似たシステムだ。ただ、○○ラインのような直通サービスではダイヤが乱れたときには線内折り返し運転に切り替えるケースが多いが、中央総武線では線内折り返しはない。

常に同一の路線として取り扱われている。そのため、遅延や運転見合わせが発生した場合にであっても、系統分離されることがない。

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