京阪本線の混雑はどれくらいになるのか。乗車率は概ね何%にのぼるのか。平日の朝ラッシュとなると、どの路線でも満員状態となるが、京阪ではどの程度のレベルに達するのか。
大阪市の淀屋橋駅・中之島駅から京都市の出町柳駅まで走る路線が京阪本線と呼ばれる。日中の時間帯は、特急・準急・各駅停車が走っている。朝夕のラッシュでは、さらに快速急行・急行・区間急行が運転されている。
利用者数は、大阪市側に近づくにつれて多くなる。京阪間の都市間を移動する手段であると同時に、大阪と京都の間にある沿線に住む住民が大阪の中心部へ行く際のアクセス手段という性質ももっている。
大阪市中心部へ直結する路線ということで、混雑度もまた高い。朝は淀屋橋方面、夕方から夜にかけては出町柳方面へ向かう電車がいつも混み合う。
朝ラッシュは乗車率は最大150%?
京阪本線の朝ラッシュ時の混雑率の最大値は120%前後と発表されている。最も輸送人員が多い区間は野江~京橋間である。列車の輸送力に対して乗客数は過剰気味で、若干ではあるが需要過剰となっているのは否定できない。
ただし、乗車率がすべての列車で120%であるかというと、そうではない。京阪本線では複数の種別の電車が走っている。遠距離利用者は通過駅が設けられている優等列車に乗る。
各駅停車に乗るのは近距離利用者がほとんどである。そのため、各列車によって乗車率には違いがある。込み具合は優等列車の方が全体的に激しく、各駅停車は緩やかな傾向にある。
中でも特急は、京都府内から大阪へ向かう人が多く乗車するため、一番混雑する。乗車率は、最も乗客数が多い枚方市~京橋の区間では160%くらいになると感じる。
過酷な満員電車の状態が長い距離に渡って続くため、車内環境も結構苦しい。JR大阪環状線、JR東西線、地下鉄長堀鶴見緑地線との乗り換え駅である京橋駅までは、ひたすら乗ってくる人であふれる。
萱島~京橋間はノンストップとなる通勤準急、途中で守口市に停車する急行、準急については、乗車率は150%程度に達すると考える。
帰宅ラッシュも乗車率は100%超
夕方の17時頃から始まる帰宅ラッシュについても、混雑することには変わりない。遠距離利用者向けの特急となると、常に満員になる。出町柳方面の電車が最も混雑する。
ピークの時間帯となる18~19時に淀屋橋駅を発車する電車の乗車率は100%を超える。座席は当然、始発駅で並んでいる人だけで満席となる。
京橋駅を出る頃には、立っている人も多く、ドア付近は人と人の隙間がほぼないくらいにまで混雑する。つり革や手すりを握れない人も出てくるレベルだ。
急行、区間急行、準急などの準速達列車についても、大阪府内は混雑する。特急と同じく、乗車率は100%を超えると考えられる。座れるのは、始発駅にて折り返し便を待った人だけ。
朝と同じく、空いているのは各駅停車。複々線区間の小さな駅に停車する唯一の電車だが、回転率が高い。一時的には混雑するものの、野江駅から京都側へ行くと降りていく一方となる。