京成・都営浅草線・京急を経由して成田空港と羽田空港を結ぶ「アクセス特急」には、すべての電車でトイレがまったく付いていない。
一方で京成上野駅や日暮里駅と成田空港を結ぶスカイライナーなどの列車にはすべて御手洗が付いている。
一度に走る距離はアクセス特急の方が長いが、なぜこちらには一切トイレが使われていないのか。どんな事情があるのか。
乗車券のみで乗れる無料列車のためか?

アクセス特急と京成スカイライナーやモーニングライナー・イブニングライナーには大きな違いがある。それは、追加的な料金がかかるかかからないかだ。
ライナー系はすべて乗車券のほかに指定席特急券が必要となる。自由席は付いていないため、追加的な運賃がかかる。これらを利用すると、交通費は合わせて基本運賃の2倍ほどの値段となる。
成田スカイアクセス線を経由するアクセス特急や京成本線を経由する快速特急では、乗車券や定期券のみで乗れる無料列車となっている。
「アクセス特急」や「快速特急」といういかにも速そうな名前が与えられているが、運用上は普通電車という位置づけになっている。
そのため、使われている車両もふつうの通勤型の車両であり、座席はロングシートである。特急専用車のような転換クロスシートにはなっていない。
さらに、トイレも付いていない。通常の各駅停車や急行、快速との違いはあくまでも停車駅の数くらいである。
京急も京成も基本はトイレなし
今のところ、京成電鉄に所属する車両も京急電鉄に所属する車両も、一般型車両にはまったくトイレが設置されていなく、その予定もない。
京成では、アクセス特急と快速特急のほかに、ふつうの「特急」、「快速」が優等列車として運転されている。いずれも通勤車両で運転されている。
京急でも快特やエアポート快特などが優等列車としているが、いずれもトイレはない。都営浅草線を運行する東京都交通局に所属する車両もまた、同じくトイレはない。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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