<早見表>自動車業界の平均年収を各社ごとに一覧化

自動車業界

自動車業界の平均年収は全体では約600万円前後。細かい内訳では、完成車メーカーが700万円、部品メーカーが600万円。

今回は各社ごとにその金額を一覧化。誰もが知っているトヨタ自動車などから一部の人しか知らない関連企業まで取り上げる。

製造業全体でも平均的な年収は600万円前後で毎年推移。自動車関連企業もそれに準じた金額。


自動車関連企業の平均年収

自動車関連企業の平均年収
自動車関連企業 平均年収
トヨタ自動車 8,515,525円
本田技研工業 8,198,000円
デンソー 8,168,127円
日産自動車 8,154,953円
豊田自動織機 8,139,245円
いすゞ自動車 7,663,000円
八千代工業 7,508,150円
アイシン精機 7,495,000円
三菱自動車工業 7,421,000円
NTN 7,318,741円
愛知製鋼 7,253,000円
日本発条 7,204,293円
ジェイテクト 7,122,806円
トヨタ紡織 7,112,345円
テイ・エス テック 7,072,909円
エイチワン 6,975,169円
曙ブレーキ工業 6,941,209円
ユタカ技研 6,919,016円
日本特殊陶業 6,912,014円
ショーワ 6,862,399円
プレス工業 6,828,966円
スズキ 6,814,081円
マツダ 6,769,000円
小糸製作所 6,676,675円
日野自動車 6,670,000円
愛三工業 6,660,156円
SUBARU 6,632,318円
東プレ 6,612,000円
スタンレー電気 6,542,000円
ダイハツ工業 6,511,600円
ジーテクト 6,366,467円
大豊工業 6,338,660円
大豊工業 6,338,660円
武蔵精密工業 6,300,258円
ケーヒン 6,258,056円
マレリ(旧カルソニックカンセイ) 6,237,718円
ユニバンス 6,217,000円
河西工業 6,170,000円
ユニプレス 6,128,000円
日信工業 6,096,164円
シロキ工業 6,057,499円
TOYO TIRE 6,028,000円
日産車体 5,912,000円
今仙電機 5,894,000円
ミツバ 5,781,475円
自動車部品工業 5,779,960円
タチエス 5,765,000円
ヨロズ 5,362,000円
ダイキョーニシカワ 5,359,000円
エクセディ 5,334,353円

※有価証券報告書の「従業員の平均年間給与」に記載の金額。

自動車業界全体の平均年収

約600万円

完成車メーカー

完成車メーカー
完成車メーカーの平均年収
会社名 年収(概算) 年収(有価証券報告書2018)
トヨタ自動車 850万円 8,515,525円
日産自動車 800万円 8,154,953円
本田技研工業 800万円 8,198,000円
マツダ 650万円 6,769,000円
SUBARU 650万円 6,632,318円
スズキ 650万円 6,814,081円
三菱自動車工業 700万円 7,421,000円
ダイハツ工業 650万円 6,511,600円
いすゞ自動車 750万円 7,663,000円
日野自動車 650万円 6,670,000円

完成車メーカーに絞った自動車業界の平均年収は上記の通り。部品メーカーと比べると全般的に給料水準が高い。

給料水準は大きく3つのグループに分けられる。

大手3社は800万円超

トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業は大手3社だが、いずれも平均年収は800万円以上。自動車業界の中でトップクラス。

「世界のトヨタ」と言われるトヨタ自動車は850万円前後。国内の上場企業の中でもトップ級に入る。

日産自動車、本田技研工業もトヨタには及ばないが、上場企業ではかなり高い方。

それ以外の完成車メーカーは600~700万円

三菱自動車工業、いすゞ自動車は750万円前後。こちらも自動車業界の中で考えるとやや高めの金額。

逆にマツダ、SUBARU、スズキ、ダイハツ工業、日野自動車は600万円台ということで、完成車メーカーでは低め。

ダイハツ工業と日野自動車はそもそもトヨタグループの一員ということで、トヨタ自動車の子会社という位置づけ。その分、給料体系もやや下がる。

自動車部品メーカー

自動車部品メーカーの平均年収
会社名 年収(概算) 年収(有価証券報告書2018)
豊田自動織機 800万円 8,139,245円
デンソー 800万円 8,168,127円
トヨタ紡織 700万円 7,112,345円
ジェイテクト 700万円 7,122,806円
アイシン精機 750万円 7,495,000円
愛三工業 650万円 6,660,156円
大豊工業 600万円 6,338,660円
豊田合成 650万円 非公開
トヨタ車体 700万円 非公開
豊田鉄工 600万円 非公開
豊田中央研究所 700万円 非公開
小糸製作所 650万円 6,676,675円
岐阜車体工業 600万円 非公開
曙ブレーキ工業 670万円 6,941,209円
愛知製鋼 700万円 7,253,000円
シロキ工業 600万円 6,057,499円
日産車体 600万円 5,912,000円
ヨロズ 550万円 5,362,000円
マレリ(旧カルソニックカンセイ) 600万円 6,237,718円
河西工業 600万円 6,170,000円
ユニプレス 600万円 6,128,000円
ユニバンス 600万円 6,217,000円
タチエス 550万円 5,765,000円
今仙電機 550万円 5,894,000円
ミツバ 550万円 5,781,475円
ユタカ技研 650万円 6,919,016円
ショーワ 650万円 6,862,399円
八千代工業 700万円 7,508,150円
ジーテクト 600万円 6,366,467円
ケーヒン 600万円 6,258,056円
デルタ工業 500万円 非公開
ダイキョーニシカワ 500万円 5,359,000円
宝栄工業 450万円 非公開
自動車部品工業 600万円 5,779,960円
日本発条 700万円 7,204,293円
日本特殊陶業 650万円 6,912,014円
大同メタル工業 600万円 非公開
エイチワン 650万円 6,975,169円
テイ・エス テック 700万円 7,072,909円
日信工業 600万円 6,096,164円
NTN 700万円 7,318,741円
スタンレー電気 650万円 6,542,000円
エクセディ 550万円 5,334,353円
東プレ 650万円 6,612,000円
武蔵精密工業 600万円 6,300,258円
プレス工業 650万円 6,828,966円
TOYO TIRE 600万円 6,028,000円

自動車部品メーカーの平均年収は上記の通り。

同じように各社によってさまざま。平均年収は600万円台のところが目立っている。

部品メーカーは取引先がどこの企業が主流なのかによって収益性が異なる。基本的にトヨタ系列にて高い傾向。

トヨタ系列

トヨタ自動車

以下の企業はトヨタ自動車と何らかの形で資本提携を行っている。

  • 豊田自動織機
  • デンソー
  • トヨタ紡織
  • ジェイテクト
  • アイシン精機
  • 愛三工業
  • 大豊工業
  • 豊田合成
  • トヨタ車体
  • 豊田鉄工
  • 豊田中央研究所
  • 小糸製作所
  • 岐阜車体工業
  • 曙ブレーキ工業
  • 愛知製鋼
  • シロキ工業
  • 大豊工業

豊田自動織機、デンソーは特に平均年収が高く、完成車メーカー並みの金額をたたき出している。

アイシン精機、ジェイテクト、トヨタ紡織も700万円台に入り、自動車部品メーカーでは上位勢。

上記以外のトヨタグループの年収は600万円台。

「下請け」の役割が大きくなるほど、平均年収もトヨタ自動車本体に比べて乖離する。

日産系列

日産自動車
  • 日産車体
  • ヨロズ
  • マレリ(旧カルソニックカンセイ)
  • ユニプレス

日産系列の場合はトヨタ自動車と比べると独立性が大きい。

年収はいずれも600万円前後で推移。特に目立った金額になっている企業はない。

ただし、主要取引先こそは日産自動車であることもあって、日産本体の影響を大きく受ける。

日産のクルマが売れない時代になると、これらの会社でも平均年収は軒並み下がる。

ホンダ系列

Honda

以下の企業は本田技研工業と何らかの形で資本提携を行っている。

  • ユタカ技研
  • ショーワ
  • 八千代工業
  • ジーテクト
  • ケーヒン
  • テイ・エステック
  • 日信工業
  • 武蔵精密工業

ユタカ技研や八千代工業は平均年収がやや高く、700万円台の金額をたたき出している。

それ以外は基本的に600万円台。他の系列または独立の部品メーカーと大差ない。

各社ごとの違いはあまりなく、取引先がどこも同じことが大きく影響している。

給料が特に高い「総合職」

自動車会社の場合は、特に大卒と院卒を対象とする総合職の年収が高い傾向。

幹部候補として採用されるため、異動の頻度がやや高いのと同時に、昇進も早い。

高専卒も総合職で募集の対象になっている企業もいくつかあるが、基本給は大卒以上より低め。

完成車メーカー、有名な部品メーカーの総合職

総合職

完成車メーカーと有名な部品メーカーの総合職は特に給料体系が高い。

トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業をはじめ、一般的な乗用車またはトラックのブランド名が社名になっているところが完成車メーカーに当たる。

一方、全体的に平均年収が低めの部品メーカーでも、デンソー、トヨタ紡織、ジェイテクト、アイシン精機は特に給料体系が高め。

いずれも自動車関連企業の中では収益性が高く、特定の部門で高いシェアを誇っていることが影響している。

一般職は低い

一般職

同じ企業の社員でも、一般職に該当する職種は年収は低い。

具体的には、トヨタ自動車の「業務職」、スズキの「一般事務職」、デンソーの「実務職」がいわゆる一般職に当たる職種。

給料体系も総合職と一般職ではまったく別で、総合職の方が平均年収が高い。同年代でも差額は1~2割ほどが目安。

一般職は女性の割合が高い。近年は産休・育休の制度が充実化して、社内的にもこれを利用することへの理解が浸透する傾向にあるため、女性社員の勤続年数は上昇。

それでも、中には「寿退社」する人もいる。そんな現状もあって、全体的には一般職の社員の平均年齢は低め。これもあって、一般職の平均年齢は下がる。

技能職

技能職

技能職は高卒向けの職種で、採用対象は工場が立地する地域の高卒の人材が中心。

仕事内容は製造現場での業務がメインで、地元の工業高校を採用する事例が多い。

最終学歴による初任給の低さも影響するが、各ポジションごとの学歴ごとの基本給も高卒だと一番低いこともあって、技能職の平均年収も低め。

昇進に関しても、高卒の社員は大卒以上と比べると不利になりやすい。