ホンダグループの平均年収は全体で500~700万円ほど。完成車メーカーである本田技研工業こそは800万円以上と高い金額であるが、その関連企業は決して高い給料水準ではない。
自動車業界の中で比べても、特にトヨタグループに比べると結構低い水準。
なお、ホンダ系列の企業は基本的に自動車部品メーカーか、本田技研工業の完全子会社かのどちらかになる。
目次
主なホンダグループの平均年収
企業名 | 年収(概算) | 公式平均年収 | 賞与(2019度) |
---|---|---|---|
本田技研工業 | 800万円 | 8,198,000円 | 6.3か月 |
八千代工業 | 700万円 | 7,508,150円 | 4.5か月 |
テイ・エス テック | 700万円 | 7,072,909円 | 5.8か月 |
ユタカ技研 | 700万円 | 6,919,016円 | 5.3か月 |
ショーワ | 650万円 | 6,862,399円 | 5.4か月 |
エイチワン | 650万円 | 6,975,169円 | 5.0か月 |
FCC | 650万円 | 6,861,276円 | 5.6か月 |
ジーテクト | 600万円 | 6,366,467円 | 5.2か月 |
ケーヒン | 600万円 | 6,258,056円 | 5.4か月 |
日信工業 | 600万円 | 6,096,164円 | 5.25か月 |
武蔵精密工業 | 600万円 | 6,300,258円 | 5.38か月 |
田中精密工業 | 550万円 | 5,350,702円 | 4.0か月 |
ホンダロジスティクス | 550万円 | ー | 5.4か月 |
本田金属 | 550万円 | ー | 5.4か月 |
浅間技研 | 550万円 | ー | 4.1か月 |
ホンダロック | 550万円 | ー | 5.2か月 |
柳河精機 | 500万円 | ー | 3.5か月 |
上記はホンダグループに属する企業の平均年収の表。
See Also:<早見表>自動車業界の平均年収を各社ごとに一覧化
800万円:本田技研工業
年収が平均800万円以上と公表されている会社は本田技研工業の1社のみ。
巷でホンダといった場合にはおそらくほとんどがこの本田技研工業のことを指す。
完成車メーカー各社の中でも、トヨタ自動車、日産自動車に次ぐ年収の高さを誇る。
ボーナスに関しても、2019年度は6.3ヶ月分が支給された。ホンダ系列の中では最高水準であり、他の関連会社はどこも6ヶ月分には満たない。
700万円:八千代工業、テイ・エス テック、ユタカ技研
平均年収700万円前後には、八千代工業とテイ・エス テックの2社が入る。
八千代工業は主に燃料タンク、サンルーフ、各種補修部品の製造する会社。
テイ・エス テックは二輪・四輪車向けシートやドアドリム等内装部品を主力製品とする会社。
ユタカ技研は排気系と駆動系自動車部品を担当する会社。
いずれの会社もホンダ系列とはいえ、完全に本田技研工業の傘下の子会社というわけではない。独立して上場もしている。
また、完成車メーカーであるSUBARU、マツダ、スズキなどの会社に比べると平均年収は高い。
650万円:ショーワ、エイチワン、FCC
平均年収650万円前後には、ショーワ、エイチワン、FCCの3社が入る。
この辺りはホンダグループでも平均的な金額になる。上位勢と比較して給料面に対して物足りなさを感じてくるかもしれない。
ショーワは、二輪・四輪車向けショックアブソーバー(緩衝器)およびパワーステアリングシステムを主力製品とする会社。
エイチワンは、自動車車体フレーム部品や燃料電池用金属セパレーターを生産する会社。
FCC(エフ・シー・シー)は自動車・オートバイ・汎用機のクラッチを製造する会社。
600万円:ジーテクト、ケーヒン、日信工業
年収600万円前後には、ジーテクト、ケーヒン、日信工業の3社がランクイン。
ホンダグループかつ上場企業の中では下位クラスだが、様々な業種を総合的に見た場合の上場企業の平均年収は約600万円ということで、高くも低くもないレベル。
ただ、自動車業界こそは平均が約630万円のため、平均以下になる。
ジーテクトは車体骨格部品メーカー。本田技研工業のみならず、トヨタ自動車、富士重工業、マツダ、日産自動車、BMWなどにも納入する。
ケーヒンは燃料供給システムやハイブリッドシステムをはじめとした電子制御製品を手掛ける会社。
日信工業は四輪車及び二輪車向けブレーキ装置及びアルミ製品等の開発、製造、販売を行う会社。
550万円:田中精密工業
上場企業でホンダ系列に入るところで最も平均年収が低いのが田中精密工業。約550万円という金額で、上場企業の平均値よりも低い。
採用活動は関連会社のタナカエンジニアリングと同時に実施される。いずれも給料体系は同じ。
エンジン・ミッション・シャーシ・モーターの機能部品を手掛ける。
非上場の会社の平均年収
他にもホンダロジスティクス、本田金属、浅間技研、ホンダロック、柳河精機などがホンダ系列の自動車部品メーカーに該当する。
平均年収の公式の金額こそは非上場のため公開されていないものの、推定値ではいずれも550万円程度と見込まれる。
上場するホンダ系列の自動車部品メーカーと比較すると平均年収は低い。
会社規模が全体的に小さく、収益性もやや低めであることが影響。
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業種 | 会社名 |
---|---|
完成車メーカー | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、スズキ、ダイハツ工業、いすゞ自動車、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、日野自動車 |
トヨタ関連 | トヨタ車体、豊田自動織機、トヨタ紡織、豊田合成、豊田鉄工、デンソー、ジェイテクト、アイシン精機、愛知製鋼、大豊工業、シロキ工業、愛三工業、曙ブレーキ工業、アイシンAW、トヨタ自動車東日本、トヨタ自動車九州、ヤマハ発動機 |
日産関連 | 日産車体、ヨロズ、河西工業、マレリ(旧カルソニックカンセイ)、ユニプレス、タチエス |
ホンダ関連 | ユタカ技研、ショーワ、八千代工業、ジーテクト、ケーヒン、日信工業、エイチワン、テイ・エステック、ミツバ、武蔵精密工業 |
関連メーカー(独立系) | ユニバンス、ダイキョーニシカワ、デルタ工業、大同メタル工業、日本発条、日本特殊陶業、NTN、小糸製作所、エクセディ、スタンレー電気、市光工業、東プレ、プレス工業、三井ハイテック |
タイヤメーカー | TOYO TIRE |
その他の製造業 | |
業界全体 | 「<早見表>自動車業界の平均年収を各社ごとに一覧化」 |
ボーナス | <一覧表>自動車メーカーのボーナスの支給額の実績 |
上記では自動車業界およびそれに関連する企業の年収および給料水準の目安について解説。