青山製作所の平均年収は約550万円。ボーナス(賞与)は、2019年度は5.2ヶ月分が支給。
エンジンやボディ、シャシーなど、自動車のあらゆる部分で部品を結合させるためのボルト・ナット等のファスナー製品を製造する企業だが、大手企業ではやや低い方に分類され、自動車部品メーカーではふつう。
賞与は自動車関連メーカーでもやや高い方。「基本給の〇ヶ月分」という固定制。
推定平均年収は550万円
青山製作所の平均年収は非公開。非上場のため有価証券報告書にて公表されていないのが理由。
主要取引先のトヨタ自動車とその取引先である部品メーカー各社などを参考にすると、2019年度もこれに近い金額になると推定。
上場する製造業、あるいは製鋼業、重機メーカーと比べると若干低い金額。
公式の平均給与が公開されていないため、若干低めに見積もっているが、少なくともアイシン精機、愛知製鋼、デンソーなどよりは低いのは確実。
これには基本給・賞与・各種手当(時間外手当、通勤手当、家族手当、資格手当)などすべてが含まれている。
ボーナスは年間5.2ヶ月分
青山製作所では組合員平均で年間5.2ヶ月分が支給された(2019年度実績)。
例年も5.2ヶ月分前後で推移し、ほぼ固定化されている。中小企業を含めた製造業全体ではやや高めだが、上場企業に限れば「やや高い」範囲。
自動車関連メーカーでは、上場企業だと年間4~6ヶ月分が支給されるため、平均よりは高い基準。完成車メーカー各社に迫るほど。
参考までに、自動車メーカーの賞与実績は以下の通り。
- トヨタ自動車:6.7か月分
- 日産自動車:5.7か月分
- 本田技研工業:6.3か月分
- マツダ:5.2か月分
- SUBARU:5.6か月分
- スズキ:5.8か月分
- ダイハツ工業:5.7か月分
- 三菱自動車工業:5.0か月分
上記は2019年度の完成車メーカー各社の年間賞与の実績。
青山製作所は三菱自動車工業よりは賞与の基準が高く、マツダと同じ基準。
なお、社員個人の勤務態度や成績などあまり考慮されず、基本給をベースに一律支給が基本。
年齢別の年収の目安
青山製作所では「総合職」と「生産管理」の2つの採用区分がある。
総合職は大卒・院卒・高専卒を対象とする。生産管理は主に高卒を採用対象とする。
総合職(大卒・院卒・高専卒)
青山製作所の大卒・院卒・高専卒を対象とした総合職の年齢ごとの推定年収は平均で600万円と推定。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
30-34歳 | 500-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
35-39歳 | 600-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
40-44歳 | 700-900万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
45-49歳 | 700-1,000万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
50-54歳 | 700-1,000万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
55-59歳 | 700-1,000万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
年齢別では、20代のうちは年収が300~700万円、30代は500~900万円、40代と50代は700~1,000万円が相場。
40代以降は最高で1,000万円に達する社員もいるが、これはあくまでも管理職になれた人の話。平均すると1,000万円には遠く及ばない。
新卒採用の時点では、文系が主流の事務系と理系限定の技術系があるが、給料体系はいずれも同じ。
残業時間、家族手当の有無によっても異なるものの、給料体系には違いはない。
生産管理(高卒)
高卒が主流の製造現場(生産管理職)の平均年収は500万円と推定。
年齢別の給料の目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 18-22万円 | 60-90万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 20-25万円 | 80-100万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 25-30万円 | 100-120万円 |
35-39歳 | 500-700万円 | 25-40万円 | 100-160万円 |
40-44歳 | 600-750万円 | 30-45万円 | 120-180万円 |
45-49歳 | 650-800万円 | 35-50万円 | 150-200万円 |
50-54歳 | 650-900万円 | 35-50万円 | 150-200万円 |
55-59歳 | 650-850万円 | 35-50万円 | 120-200万円 |
総合職との違いは基本的に現場系の仕事内容が多い点。昇進のスピードは比較すると遅い。ゆえに同じ正社員という形でも平均年収は低め。
20代で300~450万円、30代で450~700万円、40代で600~800万円台、50代で650~900万円が平均的な社員の年収。
世の中全体としては決して低い給料水準ではないものの、大企業の中ではやや低い金額。
最終学歴ごとの年収の差
青山製作所の初任給は最終学歴によって差が見られる。
青山製作所の初任給
- 大学院卒(修士了):223,000円
- 大卒:206,000円
- 高専卒(専攻科):205,000円
- 高専卒(本科):188,000円
- 専門卒(3年課程):189,000円
- 専門卒(2年課程):185,000円
出典:マイナビ2021「(株)青山製作所」
全体的には年収水準は「院卒>大卒(学部卒)>高専卒」の構造。
ただし、年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくる。
業種 | 会社名 |
---|---|
完成車メーカー | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、スズキ、ダイハツ工業、いすゞ自動車、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、日野自動車 |
トヨタ関連 | トヨタ車体、豊田自動織機、トヨタ紡織、豊田合成、豊田鉄工、デンソー、ジェイテクト、アイシン精機、愛知製鋼、大豊工業、シロキ工業、愛三工業、曙ブレーキ工業、アイシンAW、トヨタ自動車東日本、トヨタ自動車九州、ヤマハ発動機 |
日産関連 | 日産車体、ヨロズ、河西工業、マレリ(旧カルソニックカンセイ)、ユニプレス、タチエス |
ホンダ関連 | ユタカ技研、ショーワ、八千代工業、ジーテクト、ケーヒン、日信工業、エイチワン、テイ・エステック、ミツバ、武蔵精密工業 |
関連メーカー(独立系) | ユニバンス、ダイキョーニシカワ、デルタ工業、大同メタル工業、日本発条、日本特殊陶業、NTN、小糸製作所、エクセディ、スタンレー電気、市光工業、東プレ、プレス工業、三井ハイテック |
タイヤメーカー | TOYO TIRE |
その他の製造業 | |
業界全体 | 「<早見表>自動車業界の平均年収を各社ごとに一覧化」 |
ボーナス | <一覧表>自動車メーカーのボーナスの支給額の実績 |
上記では自動車業界およびそれに関連する企業の年収および給料水準の目安について解説。