鉄道の「遅延証明書」の発行条件は5分以上の遅れから

遅延証明書

鉄道におけて遅延証明書が発行される条件は定刻より5分以上の遅れが発生した場合。全国のほとんどのJR・私鉄・地下鉄に当てはまる。

駅の改札口で配布される場合、インターネットのホームページ上に掲載される遅延証明書の場合のいずれもこの点では同じ。

運行情報の電光掲示板では20~30分以上の大規模な遅れが発生しないと掲載されないケースがほとんどだが、遅延証明書の方の発行基準は5分超過からとなっている。


遅延証明書は5分以上の遅れから発行が原則

主な地域 鉄道事業者 遅延証明書の発行基準の遅れ時間
首都圏 JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄、大手私鉄(京成・東武・西武・京王・小田急・東急・京急・相鉄) 5分以上
東海 JR東海、名古屋市営地下鉄、名鉄 5分以上
近畿 JR西日本、大阪メトロ、京都市営地下鉄、神戸市営地下鉄、大手私鉄(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海) 5分以上
九州 JR九州、福岡市営地下鉄、西日本鉄道 5分以上

全国的に知られるJR・私鉄・地下鉄のいずれも遅延証明書が発行されるのはどれかの電車で定刻より5分以上の遅れが発生した場合。

数ある本数が運転されている場合でも、どれか1本でも5分以上遅れて途中駅または終点に到着した場合には遅延証明書が発行される。

特急、急行、快速、各駅停車などの列車種別も一切関係ない。

証明書自体を受け取れるのはすべての乗客。定期券、通常のきっぷ、ICカードのいずれも同じで違いはない。

参照:鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

首都圏はどこもほぼ毎日発行

遅延する首都圏の鉄道

電車の遅れは発生しやすい地域として知られる首都圏では、どこの鉄道事業者においてもほぼ毎日遅延証明書が発行されている。

>>【ランク別】首都圏の遅延が多い/少ない鉄道路線を一覧化

JR東日本はもちろんのこと、東京メトロ・都営地下鉄、大手私鉄の各社でも遅延証明書が数多く出ている。

通勤ラッシュをはじめとする慢性的な混雑に加え、複数の路線を1本の電車が乗り入れる相互直通運転を広く行っていることが影響。

このような性質から5分以上の遅れは日常茶飯事。よって、遅延証明書が日常的な出来事になっている。

駅改札で配布している駅がほとんどだが、実際に受け取る人は少ない。

インターネット上に遅延証明書が掲載されることから、こちらを証明書として使用する事例がほとんどのようだ。

関西地区は路線によって頻度が違う

JR西日本の遅延

関西地区では電車の遅れは首都圏に比べると発生しにくい。

さらに、鉄道路線によっても遅延の頻度がまったく異なる。毎日のように起きる路線がある一方、週に1回あるかないかの少ない路線もある。

遅れやすいのは路線距離が長いJR神戸線・京都線、混雑が激しい大阪メトロ御堂筋線、運転系統が複雑な近鉄奈良線、京都線、大阪線。

一方で遅れにくいのはJR宝塚線・大和路線、大阪メトロの大部分、阪神本線、南海本線など。

いずれも5分以上の遅れから遅延証明書が発行されるものの、この頻度は少ない事例が多数ある。

職場・学校で正当な「遅刻」として認められる時間

一方で電車の遅れで職場や学校に遅刻した場合に、それが正当な理由として認められるかどうかは、遅延証明書の有無だけでは微妙。

5分遅れでも遅延証明書そのものは発行されるものの、電車の5分遅れで遅刻した場合に容認されることは多くはない。

「やむを得ない」として判断されるのは大規模な遅延や完全な運転見合わせが発生した場合がほとんど。

目安としては20~30分以上の遅延と考える。

社会人だと遅延証明書があっても厳しい

電車の遅延による社会人の遅刻

特に社会人だと、電車の少しの遅れのために会社の始業時間に遅刻した場合は上司からひどく𠮟責される可能性が高い。

基本的には始業時刻に余裕をもって出勤するのが常識。

電車が5分遅れ、駅で配布している遅延証明書を持って遅刻して出社し場合でも、それを上司に見せるとどうなるだろうか。

  • 「普段からもっと時間に余裕をもって来なさい」
  • 「1,2本前の電車に乗りなさい」
  • 「始業時刻より15分前までに会社に到着するのが社会人の常識だろ」

などと怒られるかもしれない。

遅延証明書を提出することで正当な遅刻として認められるのは、運行情報の掲示板にも出る基準の20~30分以上の遅れからくらいではないか。

学生の場合

電車の遅延による学生の遅刻

一方の学生の場合だと遅延証明書さえあれが正当な理由として認められ、遅刻扱いにはならない事例が多い。

中学校、高校、大学、専門学校のいずれも登校時間に間に合ったものとして判断される学校が多数派。

ただし、これはあくまでも事務的な建前にとどまることも多い。

特に中学校・高校では先生に時間に余裕をもって登校するように指導される可能性が大いに考えられる。

  • 最低でも普段から5分前行動をしなさい
  • 電車が遅れることも想定できるようにしなさい
  • 学生のうちはいいかもしれないけど、社会人になったら通用しないよ

などと忠告される可能性が高い。

遅延証明書が発行される電車の5分の遅延で学校に遅刻するような感じは印象には良くないのは確か。