JR八高線の車内トイレの設置状況について。その有無は電化区間と非電化区間によって完全に異なる。
結論を言うと、ディーゼルカーで運転される非電化区間に当たる高麗川~高崎間には車内トイレがある一方、電化区間の八王子~高麗川間ではトイレ無しとなっている。
車両で言うと、キハ110系はトイレ有、E231系・205系はいずれもトイレ無し。
八高線の区間ごとのトイレの設置状況
~八高線の区間ごとのトイレの有無~
- 八王子 – 高麗川(電化区間):車内トイレ無し
- 高麗川 – 高崎(非電化区間):全列車トイレあり
八高線を走る系統ごとのトイレの設置状況は上のようになる。
南部は都市型の電車という性質があるため、トイレが設置されていない。
北部は地方ローカル線という性質が非常に大きいため、車内トイレが付いている。
八王子~高麗川(電化区間)
車両 | 有無 | 便器の種類 |
---|---|---|
E231系 | なし | ー |
209系 | なし | ー |
※八王子~高麗川(電化区間)は例外なく車内トイレはない |
八王子~高麗川の八高線は川越線の高麗川~川越間と同じ系統である。
使用される車両はE231系または209系。いずれも都市型の4両編成の電車である。
そんな背景から、車内トイレは一切設置されていない。
乗車中にどうしても用を足したくなったら、途中駅で一旦下車して駅構内の御手洗を利用するしかない。
高麗川駅以南の区間ではトイレありのディーゼルカーが乗り入れることもないため、全列車トイレ無しとなっている。
なお、直通先の川越線においてもトイレは設置無し。八高線と事情は全く同じ。
高麗川~高崎(非電化区間)
車両 | トイレの有無 | 便器の種類 |
---|---|---|
キハ110系 | あり | 洋式便器 |
※2両編成に各1か所に車内トイレ有 |
高麗川~高崎間の非電化区間ではキハ110系が割り当てられている。こちらはすべての車両に車内トイレが例外なく設置されている。
便器もすべて洋式。和式トイレはすでに廃止済となっている。
2両編成ごとに1か所トイレがある。朝夕には3両編成で運転されることもあるが、トイレの数はこの場合は合計で2か所あることになる。
八高線では1両編成での運転は今のところない。そのため、確実にトイレ有の仕様が来る。
非電化区間でトイレ無しの車両が走っていない理由としては、八高線そのものの路線距離が長く、しかも本数が1時間に1本程度とかなり少ないからと思われる。
昼間での30分間隔で運転されている八高線の八王子~高麗川間とは事情が異なることが考慮されている。