上越新幹線には現在北陸新幹線で使われている新型車両のE7系が今後導入されていく予定となっている。
MAXとき・たにがわで使われていた2階建てのE4系の置き換えで取り入れられることになっている。
これにより、上越新幹線の東京~新潟間ではE7系とE2系で統一される。
ただ、今後もしばらくの間はE2系という古い車両が中心になう見通しだ。完全にE7系に統一されるのはもうしばらく先のこととなりそうだ。
このことから、上越新幹線だけ古い車両ばかりが走っていることとなる。東北新幹線からの中古車両がE2系である。登場してからすでに20年近く経過するため、ボロいという声も少なくない。
上越新幹線の最高速度が240km/hと遅いから
上越新幹線の最高速度は240km/hになっている。東京~大宮は騒音対策で110km/h、大宮~新潟は240km/hとなっている。とき・たにがわのいずれも同じスピードである。
これは他の新幹線と比べると最低ランクに入る。JR東日本でも東北新幹線は320km/h、北陸新幹線では260km/hが最高速度となっている。
上越新幹線は全線に渡って低速であることがわかる。営業キロ数を見ても、路線距離はそれほど長くはない。
そんな事情から、使われる車両も高性能である必要がない。高速走行が求められる東北新幹線、新しく開業したばかりの北陸新幹線の方が、新型車両の投入が優先されてしまう。
現在主流となっているE2系ももともとは東北新幹線のはやて号で使われていた車両である。今でも一部では使われているものの、半数以上はE5系に置き換わっている。
そしてE5系の投入で必要ではなくなったE2系を上越新幹線に転属させている。東北新幹線からの中古車両というわけだ。これが、古い列車ばかり走る理由である。
E7系の新規投入でどうなる?
上越新幹線でもE7系の新規投入が行われる。これまでとは違って中古車両ではない。
将来的には、北陸新幹線のように新潟側でもすべてE7系に置き換えられるという見通しになっているようだ。
とはいえ、それはE2系が完全に引退した後の話である。直近ではMAXとき・たにがわで使われてきた2階建てのE4系の置き換え用としてE7系が取り入れられる。
その後しばらくは東北新幹線からの中古車両であるE2系が主流となる予定。上越新幹線のみ引き続き旧式の列車が走り続ける。
上越新幹線はボロい中古車両で十分?
もっとも上越新幹線内では古い列車でも新型車両でも走りに違いは見られないだろう。
東北新幹線では最高速度がE2系では275km/hなのに対して、E5系は320km/hとなっているため、速度の違いが現れる。
北陸新幹線では、最高速度自体は260km/hということでE2系でも対応できる。ただ、E7・W7系とは座席の配置や乗心地、コンセントやWi-Fiの有無で異なる。E2系だとどうしても劣る。
上越新幹線は距離が短いことから、列車の乗り心地の面でも他の路線よりも優先して取り組む必要性に欠けるのは否定できない。