JR京葉線と武蔵野線は互いに同じ線路を走る区間がある。どちらも東京駅を発着している列車が設定されているため、違いにはなかなか気づかないケースが多い。特に遠方から来て初めて乗る場合には戸惑いを感じてしまうところではないだろうか。
東京駅始発の場合、京葉線でも武蔵野線でも遠距離ユーザーの目的地である割合が高い東京ディズニーリゾートのある舞浜駅に停車する。赤い電車(京葉線)もオレンジの電車(武蔵野線)も舞浜駅へ行ける。
同じ線路を走行するのは、東京~市川塩浜と南船橋~海浜幕張の区間である。本当の武蔵野線という路線は西船橋~府中本町までの線路であり、それ以外は京葉線という路線名となっている。
形式的には、武蔵野線は京葉線へ直通運転を行っているという形をとっている。
武蔵野線には乗らないディズニー客!
JR東京駅の京葉線地下ホームへ行くと、発車票(電光掲示板)には「武蔵野線直通」と記載されている。ところが、東京駅からディズニーリゾートへのアクセスは「京葉線」と書かれている例が多い。
そのため、首都圏の鉄道網にあまり詳しくない人は、武蔵野線には乗ってはいけず、必ず京葉線でなければ舞浜駅には行けないと思っている人が多いようだ。
武蔵野線直通のオレンジの電車が先発列車でその後に京葉線の赤色の電車が出発するようなタイミングであっても、遠方からディズニーへ行く乗客は京葉線蘇我方面に行く列車に乗り込む姿がいつも見られるが、理由はそのためである。
武蔵野線直通だと舞浜駅の手前で京葉線の線路から分離していくのではないかと考えてしまう人が多いためなのだ。
見分けるのはとても簡単
京葉線と武蔵野線の違いを見分ける方法はとても簡単である。まず電車の塗装の色が絶対に違う。
京葉線だけを走る電車はすべてラインから―である赤色の塗装となっている。使用されている車両もすべてE233系もしくは209系である。かつては水色の電車も存在していたが、現在は新しいものに置き換えれているため存在しない。
一方の武蔵野線へ行く電車はすべてオレンジ色の塗装となっている。使用されている車両は205系または209系である。オレンジの電車が蘇我方面へ行くということは絶対にない。
行き先についても、京葉線の下り場合は蘇我・海浜幕張・新習志野・上総一ノ宮・君津などである。武蔵野線は府中本町・東所沢である。