名古屋市営地下鉄名城線の混雑の大きさについて、朝ラッシュの乗車率は最大で130%程度まで達する。金山→東別院間が最も乗客の数が多い区間となっている。
名古屋市の地下鉄の中では、東山線に次いで混雑が激しい路線となっている。環状運転を行っている路線ということで、山手線や大阪環状線に似た形となっている。
全体的に西回りの部分が混雑する傾向にある。東回りだと比較的空いていることが多い。座れるのも東側が多い。
金山→東別院で乗車率130%
朝ラッシュとなれば、どこの鉄道路線も1日の中で最も混雑度が大きい時間帯となる。名古屋市営地下鉄も全路線で通勤客でいっぱいになるのは避けられない。
ただし、路線によってその規模は違ってくる。名城線の場合は、その中でも特に乗客が多い路線という地位に立つ。
乗車率が130%になるのは金山→東別院間の区間であり、外回りの電車が混雑するという結果になっている。
金山駅では、JR・名鉄線からの乗り換え客が一気に集まる。JR側は、東海道線と中央線という2路線が集結する。
名鉄も名古屋本線に加えて常滑線からの乗客が金山駅で降りていく。JRも名鉄も中京圏・名古屋都市圏の中でも代表的な路線ばかりとなっている。
金山駅は南側の玄関口となっていて、そこから名古屋市の中心部に当たる栄方面へは名城線が交通手段というわけだ。
これにより、乗車率が高い結果となっている。
なお、名港線からの電車と名城線単独区間を走る電車の混雑度の違いについて、外回りは差は見られない。どちらも、金山駅から本格的な朝ラッシュならではの混雑となる。
名城線の内回りの混雑は?
内回りは、行く先が比較的郊外のため、乗客は少ない。
西半分に所在する駅(大曽根~金山)であれば、乗車客が多い。しかし、東側半分の部分となると、西側とは対照的といっても過言ではない。
金山駅を基準に見ると、内回りの電車はほとんどの乗客が降りていく。ここから乗ってくる乗客はまったく多くない。
朝の時間帯であっても、座席はすべて埋まっていても、車内空間には余裕がある。ドア付近だと圧迫感を感じる外回りの栄方面の電車とはまったく違う。
乗っている客層についても、東西で異なるようだ。西側半分では通勤客が多い。名古屋市の中心部の職場を行き来するという人がほとんどである。
反対に東側半分は学生が多く見かける。沿線には大学や高校が多いこともあり、朝夕は通学客がそれなりの割合を占めている。通勤客はあまり見られない。