佐川急便の配達が遅い!? ヤマトより輸送状況が悪い理由とは?

配達が遅い佐川急便

佐川急便の配達が遅い理由とは何か。配送状況はヤマト運輸と比べると悪いという声が聞こえる。時間指定をしてもその希望通りに届かないこともよくある。

同じような運送サービスを提供するヤマト運輸の「宅急便」は所要日数に正確で、時間指定なしでも午前中には届けられることが多いと良い評判が目立つ。

なぜそれと比較して佐川急便は遅れやすいのか。考えられる原因を調べてみた。


佐川急便が遅れやすい3つの理由

遅れる理由 詳細
営業所・ドライバーが少ない 1人で担当するエリアが広域
仕分け設備が少ない 荷物の方面ごとの仕分けがやや非効率
トラックの運行数が少ない 輸送網が不安定になりやすい

佐川急便はヤマト運輸や日本郵便と同じように個人宅配も行っている運送会社であるが、輸送状況の実態はこれらとは異なる。

特に最強のライバル他社ともいえるヤマト運輸と比べると、輸送力や質で劣っているといえる。

佐川急便では時間指定なしだとはいつ届く? 何時頃が多いか!

営業所とドライバーの数が少ない

佐川急便はまず、ヤマト運輸と比べて営業所の数が大幅に少ない。ヤマト運輸の場合は集配を行う営業所が1つの市町村の中でも複数あることが多い。

人口密集地となれば各地区ごとに立地しているといっても過言ではない。1人のセールスドライバーが担当するエリアは狭く、時間指定の荷物をその範囲内で配達できるくらいの輸送力がある。

一方の佐川急便の場合は営業所の数がかなり少ない。同一都道府県で2,3か所しかないところもある。

1人のセールスドライバーが担当するエリアはかなり広い。人員数が少ないため、ちょっとでもいつもより引き受けた貨物量が多いとすぐにパンクする。

時間指定があってもその時間帯に配達できない事態がよくある。午前中の欄に丸印が記載されていても、午後の配達に回ってしまうのがこの代表的な例だろう。

さらにひどいと追跡サービスで「保管中」と出るように、荷物が配達担当の営業所に到着した次の日になってようやく届けるという状態にもなる。

仕分け設備が少ない

輸送力に乏しい佐川急便

佐川急便の営業所は広域地区に1か所となっているため、1つの営業所に集められる荷物の数はかなりの数にのぼる。

しかし、仕分けの設備があるところはそう多くはない。「中継センター」などを除いては人の手で仕分けを行うところが多い。

仕分けに多くに時間が費やされることから、目的地に到着する時間も遅くなる。リードタイムの面でもヤマト運輸に劣る理由はここにある。

ヤマト運輸は営業所の数が多いため、経由地はあっても仕分けに多くの時間を費やす必要がない。効率的に発送地から到着地まで運べる仕組みが整っている。

しかも、ベースセンターでは最新型の自動仕分け機械が設置されている。より効率よく荷物を裁ける環境が整っていることで、配送の遅れも生じにくい。

佐川急便は効率の良い輸送網という点でヤマト運輸より劣る。貨物量が多いと簡単に輸送が停滞しやすい。これが、時間指定に間に合わない原因になる場合もある。

幹線トラックの数が少ない

積み残しと発送残荷

都市間輸送のトラック(運行車)の数も佐川急便は少ない傾向にある。荷物の引受数に対してトラックの運行台数がヤマト運輸よりも少ない。

積み残しが毎回発生するというレベルではないものの、常に満杯の状態で走っている。すなわち、普段よりも貨物量が増えるとすぐに輸送力が不足気味になりやすい。

トラックが満杯で積めなかった場合は次の便に乗せるか、別の経由地を介して配達担当の営業所まで運ぶこととなる。

いずれにせよ、本来の所要時間よりは長くなってしまう。これにより、目的地となる営業所への到着時間が遅くなってしまい、配達が時間指定の通りに間に合わないことにつながる。

特に午前中指定の荷物においてこのようなケースに当たりやすい。この時は午前中の配達までに到着できず、午後の配達に後回しになる。

配達希望日の当日の午前中になっても「○○中継センター」などで止まっている場合は、このようなケースになっている可能性が大いに考えられる。


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