JR総武線では、トイレが付いている電車と付いていない電車がある。快速であればすべてについているが、各駅停車だとまったく付いていない。
同じ総武線という路線名でも使われている車両はまったく別となっている。快速系統ではE217系という電車が使われているが、各駅停車では209系とE231系での運転となっている。
E217系にはトイレが全編成に設置されているが、209系とE231系にはトイレ未導入となっている。
快速の場合、11両編成と15両編成の場合がある。11号車と増1号車(12号車)は行き来できない。基本編成と付属編成が連結される形となっているためだ。
ただし、基本編成にも付属編成にもトイレがそれぞれで付いているのは確かである。この点では何の心配もない。
快速は1、5、11号車+増1号車にトイレ
快速として運転されるE217系において、トイレが設置されている車両は完全に統一されている。
東京側の1号車には車椅子対応の洋式トイレが設定されている。グリーン車の5号車もまた、洋式トイレとなっている。
一部の時間帯を除いて、普通車利用者もグリーン券なしでトイレだけは使える。トイレのためだけにグリーン車の料金を支払うことは求められてない。
11号車と増1号車については、完全に和式トイレとなっている。そのため、こちらの御手洗はあえて避ける人が多い。
和式トイレが不人気であることから、どうしても洋式トイレが好まれる。E217系はそもそも1990年代に製造された古い車両のため、未だに和式となっている。
横須賀線のトイレの設置状況についても、使用車両は総武線快速と同じなため変わりはない。
15両編成の場合のトイレの場所
号車 | トイレの種類 | 概要 |
---|---|---|
1号車 | 洋式 | 車椅子対応 |
5号車 | 洋式 | グリーン車 |
11号車 | 和式 | |
12号車 | 和式 |
15両編成の場合、トイレは1つの列車に4か所設置されている。
東京駅・久里浜駅寄りの1号車には、普通車で唯一の洋式トイレとなっている。車椅子に対応していることから、スペースにも余裕があり、中は広々としている。
グリーン車の5号車にもトイレが設置されている。ここも同じく洋式トイレである。
広さは1号車よりは狭いものの、それでも十分スペースはあるだろう。
11号車にもトイレが設置されている。しかし、ここは和式トイレとなる。
今の日本では、和式には抵抗感を感じている人が少なくない。洋式と比べると避ける人が多く、だれかがトイレを使っていることは少ない。
12号車(増1)にもまたトイレが設置されている。こちらは15両編成の場合の付属車両となっている。付属編成4両では唯一のトイレである。
11号車と12号車はただ車両が連結されているたけのため、通り抜けができない。
11両編成の場合のトイレの場所
号車 | トイレの種類 | 概要 |
---|---|---|
1号車 | 洋式 | 車椅子対応 |
5号車 | 洋式 | グリーン車 |
11号車 | 和式 |
11両編成の場合、トイレは1つの列車に3か所設置されている。基本編成のみでの運転となるため、12~15号車は存在しない。
ただし、トイレの場所と種類に関しては15両編成の場合と変わらない。あくまでも付属編成4両分がないだけである。
洋式トイレは1号車とグリーン車の5号車の2か所。
11号車のトイレは和式便器、利用する人が少ない傾向。
各駅停車はトイレなし
総武線でも各駅停車ではトイレがまったく付いていない。中央総武緩行線と言って、黄色の車両が使われている路線は快速とはまた別となっている。
使われているのはE231系という車両。山手線などと同じく近距離向けの内装となっている。グリーン車も連結されていない。
E231系電車にはトイレがない。東海道線、宇都宮線、高崎線で使われているトイレ付の車両もE231系だが、総武線とは全く別の車両である。
総武線各駅停車の場合、仮に電車に乗っている間にトイレに行きたくなったら近くの駅で一旦降りるしかない。
もっとも快速とは違ってこまめに駅に停車する。5分以上も走り続けることがなく、発車して2~3分経過すれば次の駅に到着する。
そのため各駅停車ではトイレの設置の有無を心配する必要はそれほどないだろう。