JR総武線快速の東京~千葉間の発車メロディを駅ごとに一覧にする。これらが選曲された背景にある事情も調査してみた。
千葉駅では発車メロディは導入されていない。この点では総武本線や内房線・外房線と同じ。
新日本橋駅と馬喰町駅はメロディではなく発車ベルが使用されている。
各駅ごとの独自の音楽である「ご当地メロディー」も総武快速線ではない。制作会社オリジナルの音楽が並んでいる。
駅ごとの発車メロディ
導入駅 | 曲名 | 補足 |
---|---|---|
東京駅 | JR-SH5 JR-SH2 |
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新日本橋駅 | ベル | |
馬喰町駅 | ベル | |
錦糸町駅 | Gota del Vient Water Crown |
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新小岩駅 | Gota del Vient JR-SH2-1 |
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市川駅 | 楽々鉄道旅行 ムーンストーン |
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船橋駅 | ホリデイ あざみ野 V1 |
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津田沼駅 | ホリデイ あざみ野 V1 |
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稲毛駅 | ホリデイ あざみ野 V1 |
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千葉駅 | ー | ベル・メロディともに未導入 |
全10駅中7駅にて発車メロディがある。残りに関しては、新日本橋駅と馬喰町駅で昔ながらの「発車ベル」となっている。千葉駅はそもそも電車の発車を知らせる放送がない。
駅員による肉声放送と車掌による笛合図くらいにとどまる。
さらに、発車メロディ導入駅でも汎用メロディーしか使われていない。
バラエティー豊かとは言い難い。総武線ではあまり発車メロディには積極的に力を入れていないと感じる。
ご当地メロディーについて
総武線快速ではご当地メロディーがない。
船橋駅~稲毛駅の区間は下りが「ホリデイ」、上りが「あざみ野」という曲で連続する。
錦糸町駅と新小岩駅は、下りホームにて「Gota del Vient」が使用されている。
ご当地メロディーどころか、種類の数でもバラエティーに乏しい。画一的という表現ができるだろう。
なお、東京~千葉間では基本的に停車時間が短い駅が多い。これも関係していると考える。
錦糸町駅、市川駅、津田沼駅では30秒以上の停車時間がある。一方の、新日本橋駅、馬喰町駅は20秒、新小岩駅、船橋駅、稲毛駅は25秒が標準停車時間である。
発車メロディがない駅
総武線快速では新日本橋駅、馬喰町駅、千葉駅にて発車メロディが導入されていない。
新日本橋駅と馬喰町駅はいずれも地下駅だが、発車ベルが用いられている。
千葉駅では発車を知らせるものは何もない。
千葉駅
千葉駅は以前から発車メロディがない駅。JR東日本の中でも、首都圏でここまで大規模な駅なのに発車メロディがないところはない。
国鉄時代は発車ベルがあった。
それが廃止されたきっかけは、近隣住民からの騒音クレームである。発車ベルがうるさいという苦情は何件もあったことから、1988年に試験的に取りやめとなった。
これを行ったところ、利用者からも静かでよいという意見が多く、近隣住民も大いに納得したことで、それ以降も何もない状態が続いている。
なお、JR東日本の各駅で発車メロディが導入されたのは1989年からのこと。これは、千葉駅でのベルへの苦情によるのがきっかけとなった。
新日本橋駅・馬喰町駅
新日本橋駅と馬喰町駅では旧来の発車ベルが使用されている。メロディではない。
理由としては、そもそもの利用者数が少ないこと、停車時間がメロディにするほど長くはない点が挙げられる。
総武線快速の新日本橋駅と馬喰町駅の停車時間は朝夕の通勤ラッシュ以外では20秒。
発車メロディの長さは通常10秒程度あるが、「〇番線、ドアが閉まります。ご注意ください。」の放送を合わせると20秒以上はかかってしまう。
発車ベルのスイッチのONボタンを押してからOFFにするまでの時間が短いことで、ベルにとどまらせていると考えられる。
鉄道事業者 | 発車メロディ導入状況 |
---|---|
JR東日本 | 山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速、中央総武緩行線、東海道線、横須賀線、南武線、横浜線、総武線快速、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、埼京線 |
東京メトロ | 銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線 |
東武鉄道 | スカイツリーライン、東上線、アーバンパークライン |
その他関東私鉄 | 京成電鉄、西武鉄道、東急電鉄、京浜急行電鉄、都営地下鉄 |
JR西日本 | 大阪環状線 |
その他関西私鉄 | 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近鉄、南海電気鉄道 |
新幹線 | 東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線 |