東武鉄道の路線および駅ごとの発車メロディの一覧。
東上線、スカイツリーライン、伊勢崎線、日光線、アーバンパークラインを中心に導入されている。
駅周辺の地域にゆかりのある曲「ご当地メロディー」が採用されている駅もある。東武鉄道は全体的に私鉄の中ではかなり充実している。
目次
東武鉄道の路線ごとの発車メロディ
路線 | 導入状況 |
---|---|
東上線 | ご当地:池袋駅、川越駅、川越市駅 汎用:東上A,B,C,D(4種類) |
スカイツリーライン | ご当地:東京スカイツリー駅、春日部駅、東武動物公園駅 汎用:伊勢崎A,B,C,D(4種類) Passenger:浅草駅、北千住駅(特急ホーム) |
伊勢崎線 | 久喜駅・和戸駅のみ汎用メロディーあり |
日光線・鬼怒川線・宇都宮線 | ご当地:鬼怒川温泉駅 Passenger:東武宇都宮駅 夜のストレンジャー:東武日光駅 |
アーバンパークライン(野田線) | ご当地:船橋駅、新鎌ヶ谷駅、鎌ヶ谷駅 汎用:野田A,B(2種類) Ocean:柏駅、春日部駅、大宮駅 A-Birth:柏駅、春日部駅 |
亀戸線 | Passenger:曳舟駅 |
大師線 | Passenger:西新井駅、大師前駅 |
東武鉄道では、始発駅などで多く用いられる東武オリジナル曲、途中駅型の汎用メロディー、ご当地メロディーの3種類がある。
東上線、スカイツリーライン、アーバンパークライン(野田線)では基本的に発車メロディが導入されている。
4秒程度の長さのメロディーが「汎用メロディー」で、途中駅でも鳴らす。
他の鉄道事業者と比較すると、東武鉄道は大手私鉄の中では最も発車メロディに力を入れていると感じる。
首都圏エリアだと、JR東日本や東京メトロが積極的な姿勢を見せている。しかし、それ以外はやや慎重気味である。
そんな鉄道事業者ごとの発車メロディの事情の中での東武鉄道の方針は珍しい。
汎用メロディー(東武オリジナル曲)
東武オリジナル曲は基本的に10~20秒程度の長さとなっている。
以下の曲名がこれに該当。
- Passenger
- City(メモリア)…現在不使用
- 夜のストレンジャー(Crystal Clear River)
- Ocean
- A-Birth
いずれも東武鉄道にて発車メロディが導入してから長年使われてきた曲。
しかし、最近では「ご当地メロディー」の普及に伴って減少する傾向にある。
具体的な事例だと、池袋駅・船橋駅・鬼怒川温泉駅。
特に「City(メモリア)」は池袋駅と船橋駅にて使用されてきたが、いずれも新しい発車メロディに切り替わったことで東武鉄道から姿を消した。
Passenger
主な使用駅は以下。
- 浅草駅
- 曳舟駅
- 西新井駅
- 大師前駅
- 東武宇都宮駅
東武鉄道の長めの汎用メロディーの中では最も知られている曲ではないか。
浅草駅は利用者が多い駅ということもあって特に有名。
以前は東武東上線の池袋駅でも使用されていたが、クラシック音楽に切り替わったことでこの駅ではPassengerは使用中止になった。
夜のストレンジャー(Crystal Clear River)
主な使用駅は以下。
- 東武日光駅
- 大宮駅
1999年に東武日光駅などで導入された。
以前は鬼怒川温泉駅でも使用されていたが、ご当地メロディーに切り替わったため、現在はこれら2駅のみで使用。
Ocean、A-Birth
主な使用駅は以下。
- 春日部駅
- 柏駅
- 大宮駅(Oceanのみ)
東武アーバンパークライン(野田線)のこれら2駅で使用している。
いずれの駅でもフェイドアウト式となっているため、曲の最後までは流れない。
時ジロウ20
「時ジロウ20」はかつて東武東上線の池袋駅にて使用されていた。
TJライナー専用ホームの5番線で使われていた。しかし、2015年のクラシック音楽への変更に伴って姿を完全に消した。
直接的に関係はないが、時ジロウ20はイオンモールの時報にも使われている。
ご当地メロディー
東武鉄道の全線にて駅周辺の地域にゆかりのある曲「ご当地メロディー」が使用されている駅は次の通り。
- 東上線:池袋駅、川越駅、川越市駅
- 東武本線系統:とうきょうスカイツリー駅、春日部駅、東武動物公園駅、鬼怒川温泉駅、東武ワールドスクウェア駅
- アーバンパークライン:船橋駅、鎌ヶ谷駅、新鎌ヶ谷駅、春日部駅
※本線系統=スカイツリーライン、伊勢崎線、日光線、鬼怒川線を指す
いずれも当該駅にて使用されている。
池袋駅|クラシック音楽
2015年6月14日より使用開始。
池袋駅の各ホームの発車メロディは以下の通り。
- 1,2番線|ディベルティメント K.136より第一楽章アレグロ(モーツァルト)
- 3,4番線|アイネ・クライネ・ナハトムジークより第三楽章メヌエット(モーツァルト)
- 5番線|交響曲第6番『田園』より第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポ(ベートーヴェン)
池袋にある東京芸術劇場が2015年10月に開館25周年を迎えた記念としてクラシック音楽に変更された。
以前は「Passenger」、「Cityメモリア」、「時ジロウ20」が使用されていたが、現在はすべて廃止。
川越駅・川越市駅
新種別「川越特急」の運転開始に伴って発車メロディも変更された。
川越駅の各ホームの発車メロディ
- 1番線|人の優しさ・小江戸感
- 2番線|旅の楽しみ・期待感
川越市駅の各ホームの発車メロディ
- 1,2番線|ふるさとの思い(おかえり)
- 3,4番線|出かける人を応援
川越駅および川越市駅で使用されている発車メロディの曲は上記。
いずれも埼玉県川越出身の音楽家である菅野祐悟が作曲した曲。
川越駅は「歴史と彩り」を、川越市駅のメロディは「ふるさと」をコンセプトとして作曲された。
とうきょうスカイツリー駅|ソラカラちゃん関連
「東武スカイツリーライン」という愛称の名前の元ともなっている東京スカイツリーの最寄り駅。
東京スカイツリーの公式マスコットキャラクターであるソラカラちゃんの曲
- 1番線(浅草方面のホーム)|「ソラカラちゃんダンス!」
- 2番線(北千住方面のホーム)|ソラカラちゃんの「テーマソング」
東京スカイツリータウンが開業4周年を迎えたことを記念して導入された。
なお、スカイツリー前の副駅名が付く押上駅に関しては、駅を管轄しているのが東京メトロのため、東武鉄道の発車メロディの導入には至っていない。
春日部駅|オラはにんきもの
人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台となっている埼玉県春日部市を代表する駅として、それに関連する音楽を使う。
東武鉄道と春日部市がコラボして「しんちゃんの住む街」をPRすることを目的に導入された。
曲名はアニメのBGMとして使用されている「オラはにんきもの」。
東武本線といえるスカイツリーラインに加え、アーバンパークラインのホームでも使用されている。
東武動物公園駅|東武動物公園の歌
東武動物公園のテーマソングである「東武動物公園の歌」。
テーマソングそのものはかつてテレビCMでも使われたことがある。1990年代初期には関東地区にて放映された。
東武動物公園は埼玉県では有数のレジャー施設。
【期間限定】新越谷駅|阿波踊りのお囃子
徳島や高円寺(東京)と並んで日本三大阿波踊りに入るのが越谷阿波踊り。
それを代表する曲が祭りが開催される8月のみ流れる。
1、2番線(浅草方面)は「ぞめき」、3、4番線(東武動物公園方面)は「吉野川」という節を使用。
通常期は東武の汎用メロディーが流れる。
新鎌ヶ谷駅、鎌ヶ谷駅|ファイターズ讃歌
2009年2月26日より使用開始。
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの球団歌「ファイターズ讃歌」を使用。
日本ハムの二軍本拠地であるファイターズ鎌ヶ谷スタジアムの最寄り駅ということで導入。
球場そのものは1997年に開場したが、鎌ヶ谷市が地域活性化のためにその認知度を広めるため東武鉄道に依頼して実現した。
船橋駅|オープニングカリヨン
2016年10月1日より使用開始。
東武百貨店船橋店の開店メロディ「オープニングカリヨン」を使用。
これは東武百貨店船橋店が2017年に開店40周年を迎えたことで、その記念として導入された。
東武鉄道では、「これまでのお客さまのご愛顧に感謝するとともに、今後より一層親しんでいただくために実施する様々なイベントのキックオフ施策として」とコメントしている。
しかし、船橋駅で唯一残っていた「Cityメモリア」が消滅するきっかけにもなったことで、一部のファンからは惜しまれている。
鬼怒川温泉駅・東武ワールドスクウェア駅
2014年3月16日より使用開始。
鬼怒川温泉駅・東武ワールドスクウェア駅のいずれでも使用。
栃木県日光市の鬼怒川温泉にある「東武ワールドスクウェア」のテーマソング。
世界中の遺跡の1/25スケールの展示物があるテーマパークで日光の観光地の1つに位置付けられている。
東武ワールドスクウェア駅は2017年7月22日に開業。この駅では発車メロディに加えて接近メロディも導入されていて、同じ曲が使用されている。
ただし、鬼怒川温泉駅は特急列車(上り)でのみ使用されている。普通列車では使用していない。