東京メトロの路線ごとの発車メロディー(発車サイン音)の一覧。各線ごとに表形式でまとめる。
電車のドアが閉まる前に駅の放送設備から流れる音楽が「発車メロディー」である。
他の鉄道事業者でも導入しているところもあるが、中でも広範囲の路線に導入しているJR東日本は有名。
路線ごと発車メロディー
路線 | 発車メロディーの特徴 |
---|---|
銀座線 | 一部のみ発車メロディ |
丸ノ内線 | 全駅発車メロディ(オリジナル) |
日比谷線 | 営団ブザー多数 |
東西線 | 東行:A Day in the METRO、西行:Beyond the Metropolis |
千代田線 | 全駅発車メロディ(オリジナル) |
有楽町線 | 全駅発車メロディ(オリジナル) |
半蔵門線 | 営団ブザー多数 |
南北線 | 全駅発車メロディ(オリジナル) |
副都心線 | 全駅発車メロディ(オリジナル) |
全ての路線において、最低でも1駅以上は「発車メロディ」が導入されている。
以前は単調な音である「営団ブザー」が使用されてきた。これは、営団地下鉄の時代から広く使われてきたブザー音。
どの路線でも同じブザーが使われてきたものの、東京メトロへ移行してからは積極的に発車メロディへ切り替えられてきた。
なお、東京メトロでは「発車サイン音」と呼んでいる。意味合い的には発車メロディと同じだが、JR東日本などと呼び名を分けている。
銀座線
銀座線の各駅での発車メロディの使用状況に関しては、すべての駅にて導入となっている。
過半数の駅では従来からの「営団ブザー」が使用されていたが、2015年より順次発車メロディに切り替えられている。
ご当地メロディーがあるのは次の駅
- 浅草駅|滝廉太郎「花」
- 上野駅|森山直太朗「さくら(独唱)」
- 神田駅|美空ひばり「お祭りマンボ」
- 三越前駅・日本橋駅|「お江戸日本橋」
- 銀座駅|高峰秀子「銀座カンカン娘」
- 溜池山王駅|溜池山王オリジナル
これらはいずれも駅の周辺にゆかりのある曲が使用されている。JR東日本などでは「ご当地メロディー」に該当する。
これらの駅以外は今のところご当地メロディーの発車メロディの導入は実施されていない。
丸ノ内線
茗荷谷駅以外の駅では発車メロディが導入されている。
丸ノ内線で発車メロディが導入されたのは2008年6月14日。当時は「車上メロディ」が使用された。
これは、車両のスピーカーから流れる音で、今のような駅構内のスピーカーからながれる各駅独自の曲ではない。
2009年3月28日にはワンマン運転の開始と同時に駅それぞれの発車メロディが導入された。
しかし、これはすぐに使用停止になってしまい、再び「車上メロディ」へ戻った。
その後、2012年2月1日より再び駅独自の発車メロディの使用が始まり、現在へと至る。
2019年7月5日からは方南町支線においても、6両編成の列車のみ発車メロディが導入された。(3両編成は車上メロディ)
日比谷線
日比谷線では以下の駅でのみ発車メロディが導入されている。
- 秋葉原駅|AKB48「恋するフォーチュンクッキー」
- 銀座駅|石原裕次郎/牧村旬子「銀座の恋の物語」
それ以外の駅では従来の「営団ブザー」が使用されている。
ただし、今後は順次発車メロディへ切り替わる見込みとなっている。
いずれは営団ブザーが消滅する可能性が大きい。
東西線
東西線では中野駅以外にて発車メロディが導入されている。2015年5月21日より順次開始されている。
他の路線都が違って、東西線は1つの曲を進行方向へ向かってつなぎ合わせるという方法を取っている。
西船橋方面(東行)は「A Day in the METRO」、中野方面(西行)は「Beyond the Metropolis」という曲のタイトルが使用されている。
2つともTrain Simulatorというゲームの制作者の向谷実が作曲した曲である。
ただし、以下の2駅ではご当地メロディーが使用されている。
- 九段下駅|爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い~」
- 日本橋駅|民謡「お江戸日本橋」
こちらの駅では向谷実の発車メロディは使用されていない。
また、中野駅は「営団ブザー」が東京メトロ東西線専用のホームで使用されていて、JR線と共有ホームはJR東日本の発車メロディが使われている。
千代田線
千代田線では2018年10月6日より発車メロディを使用開始している。
北千住駅と代々木上原駅を除くすべての駅で導入されている。
いずれも株式会社スイッチが制作したメロディ。
北千住駅と代々木上原駅では、それぞれ直通先の鉄道事業者との関係から導入には至っていない。
前者はJR常磐線、後者は小田急線との接続駅である。東京メトロ単独で管轄する駅ではないため、発車メロディの導入の見込みが立っていない。
有楽町線
有楽町線では2011年2月23日より順次使用開始されている。
副都心線との共有駅で東武東上線との接続駅である和光市駅以外にて発車メロディが導入されている。
和光市駅に関しては、東武鉄道との関係もあって発車メロディの導入は行われていない。
「営団ブザー」でもなく、発車ベルが使われている。
ただし、かつては和光市駅においても発車メロディがあった。
2012年7月7日より「きらめくホーム」という曲名のメロディが使用開始となった。しかし、2012年12月17日からは廃止されて、もとの発車ベルに戻った。
半蔵門線
2018年9月8日より使用開始。
半蔵門線は渋谷駅を除くすべての駅にて発車メロディが導入されている。
いずれも株式会社スイッチが制作したメロディ。
以下の駅ではご当地メロディーが採用された。
- 半蔵門駅|人形浄瑠璃文楽「寿式三番叟」
- 三越前駅|「お江戸日本橋」
「お江戸日本橋」は銀座線ホームや東西線の日本橋駅でも使用されている曲である。
渋谷駅は東急田園都市線との境界駅のため発車ベルとなっている。これは東急電鉄の各駅で使用されているものと同じバージョンである。
南北線
2015年10月13日より使用開始。
これまでは環境音楽家の吉村弘氏作曲の「音無川」が全駅共通で使用されていた。
目黒駅を除くすべての駅にて発車メロディが導入されている。
なお、後楽園駅はご当地メロディーで「Take me out to the ball game」が使用。東京ドームの最寄り駅のため、野球に関連する曲が選ばれた。
なお、「音無川」は今でも都営三田線および東急目黒線にて使用されている。
また、目黒駅は東急式の発車ベルとなっている。
副都心線
副都心線では開業した2008年6月14日より発車メロディが導入されている。
当初から株式会社スイッチが制作したメロディを使用。
東急東横線との接続駅の渋谷駅でも小竹向原・和光市方面のホームには東京メトロが選定した発車メロディが取り入れられている。
東横線の横浜・元町中華街方面でも東急電鉄としては珍しい発車メロディを使用している。
向谷実氏作曲の「Departing from New Shibuya Terminal」。東西線の発車メロディの作曲者と同じ人物。
一方の和光市駅は発車ベル。有楽町線と共有区間のため、副都心線も発車メロディが未導入。
鉄道事業者 | 発車メロディ導入状況 |
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JR東日本 | 山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速、中央総武緩行線、東海道線、横須賀線、南武線、横浜線、総武線快速、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、埼京線 |
東京メトロ | 銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線 |
東武鉄道 | スカイツリーライン、東上線、アーバンパークライン |
その他関東私鉄 | 京成電鉄、西武鉄道、東急電鉄、京浜急行電鉄、都営地下鉄 |
JR西日本 | 大阪環状線 |
その他関西私鉄 | 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近鉄、南海電気鉄道 |
新幹線 | 東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線 |