つくばエクスプレスの電車の中にはトイレが設置されていない。車内に御手洗が付いているJR常磐線の近郊電車とは対照的である。
種別として快速・区間快速・各駅停車などがあるが、いずれもすべてトイレは付いていない。用を足す場合には駅構内のトイレを使うしかない。
つくばエクスプレスの車両とは?
- 2000系:交直流電車(全区間運転可能)
- 1000系:直流電車(守谷~秋葉原のみの運転)
つくばエクスプレスの車両はこのような運転できる区間の違いがある。快速と区間快速はつくば駅まで乗り入れられる2000系が使われる。
各駅停車は1000系が使われることが多い。秋葉原と守谷間の運転のみとなることがほとんどのためである。
トイレの有無 | |
2000系 | なし |
1000系 | なし |
いずれもトイレがない。どうしても電車の中でトイレに行きたくなった場合は、途中の駅で下車して駅構内のトイレを使うしか手段がない。
他の私鉄と変わらない。JRの中距離電車とは違って私鉄の場合は近距離輸送が中心となっているため、電車の中にトイレがない。
参照:【比較】JR常磐線vsつくばエクスプレス! 速いのはどっちだ?
並行するJR常磐線では、取手駅より北側へ乗り入れるE531系車両なら車内トイレが付いているが、これは中距離電車のため。
電車が途中で止まった時が問題
普段の通常運行の時であれば、車内トイレがなくても困る人はそれほど多くはない。
問題は電車が駅と駅の間で止まってしまった時である。人身事故や地震、火災などの災害が起きた時である。
つくばエクスプレスはホームドアが全駅に整備されているため、人身事故が起きることは稀である。しかし、それでも完全ゼロではない。どうしても起きることもある。
一度駅間で停車してしまうと、それが長時間続く可能性が高い。災害になると特に何時間も閉じ込められる。
そんな時に電車の中にトイレがないと、用を足すことができない。大きなデメリットとなるのは間違いない。
朝の通勤ラッシュはトイレも混む
朝ラッシュの時間帯となる7~9時になると、混雑するのは電車だけでない。駅構内のトイレもかなり混み合う。
腹痛を起こす時間帯も朝という人が多いこともあり、駅構内のトイレでは朝は長い待ち時間があることがよくある。
特に大きな駅になるとこの傾向が強まる。用を足したくなったからといって電車を降りて駅のトイレを使おうとしても、すでに長い行列ができているなんてこともある。