つくばエクスプレスの運賃は高い!? 黒字なのになぜか?

つくばエクスプレスの運賃は高い。新規開業路線ではあるものの、北総鉄道や東葉高速鉄道とは違って経営は黒字である。負債が大きくて赤字というわけではない。それでも、並行するJRなどと比べると料金は安くはない。




秋葉原~つくば間の58.3kmを利用すると、大人の普通運賃は1,190円。並行するJR常磐線だと、上野~荒川沖の59.4kmで980円、上野~土浦の66.0kmでも1,150円に留まる。

JR常磐線とつくばエクスプレスは互いに競合しあう鉄道会社だが、運賃の安さの面ではJRが優勢だ。それだけ、つくばエクスプレスは高いということだ。

つくばエクスプレス

つくばエクスプレスの初乗り運賃は170円であり、これは東京メトロと同じ金額ではある。しかし、中長距離になると運賃の割高さは大きなものとなる。

秋葉原~北千住間においても、つくばエクスプレスは290円と、他社に比べてダントツで高い。JRなら170円、東京メトロ日比谷線でも200円で済む。

建設費の返済は今も続く

つくばエクスプレスの経営状態は大幅な黒字となっているのは間違いない。それでも、借金の返済は今も続いている。

線路を作る際の用地買収や高架橋、地下トンネルの建設には膨大な費用がかかっている。しかも、つくばエクスプレスはほぼ全線が高架橋または地下を通っているため、かかった費用はかなり大きなものだ。

その借金は今後もしばらくは続く。当然ながら、運賃には電車の運行にかかるコストに加えて、建設コストの返済にも当てられている。

つくばエクスプレス

付近を走るJRや私鉄の場合、線路が建設されたのは戦前だ。東武スカイツリーラインやJR常磐線は戦後複々線化が行われたため、新たに線路を建設したのは確かだが、それでも時代は高度経済成長期の頃とかなり昔だ。

つくばエクスプレスが建設されたのは1990年代~2000年代前半、開業したのは2005年のことで、かなり新しい時期だ。

現在の物価で作られたため、運賃もそれだけ高くせざるを得ないのは現状だ。




何で黒字なのか?

新規路線という点では同じはずの北総鉄道や東葉高速鉄道では長年赤字の状態が続いている一方で、なぜつくばエクスプレスでは黒字化が達成できているのか。

大きな理由は、路線自体が都心直結である点にある。つくばエクスプレスの終着点は秋葉原駅で、山手線と接続する大きなターミナル駅だ。

北総鉄道の場合、単独では京成高砂駅が終着点となっている。そこから都心側は京成電鉄が管轄する区間のため、北総鉄道への運賃収入は全体的に少ない。

東葉高速鉄道も、終着点は西船橋駅だ。東京メトロ東西線と相互直通運転を行っているが、東葉高速鉄道が得られる運賃収入の地域はあくまでも西船橋~東葉勝田台間に限られる。

運賃が高くて赤字の東葉高速鉄道

また、債務返済の環境も大きく異なる。北総鉄道と東葉高速鉄道では、高い利子を持って借金しているため、利息の支払いが大きな負担となっている。これが、赤字の主要な要因となっている。

つくばエクスプレスでは、そうした反省を踏まえて債務計画が立てられたため、利子はほぼゼロに近い利率で借金できた。これが、今の黒字の状態へ導いた理由の1つなのは間違いない。

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