文系=数学できない!? 将来的に悪影響を与えるかも!

数学ができない文系

文系の人は数学ができないことが多い。理系の場合は大学入学の受験科目で数学や理科を使うため、絶対にできないといけない。文系学部では英語・国語・社会さえできれば問題ないところが少なくない。

しかし、数学の必要性がないというわけではない。文系であっても数学を学習することで得られるメリットはある。

そして、数学ができない人は大学入試だけでなく、就職した後などの将来もデメリットとなる可能性も否定できない。


数学できる人=物事を論理的に考える力あり

数学を学習することは公式や計算方法を勉強するだけが目的ではない。大学入試などの受験対策のみというわけでもない。

目的とは、物事を論理的に考える力を養うことである。数学ができるということは、学習した公式や数式を使って答えを導きだしていける。

物事を論理的に考える力

自分が持っている知識を最大限に出して解答を出していくのが数学ならではの特徴である。

これが、物事を論理的に説明したり考えたりする力をつけていく源になるというわけだ。

数学ができないということは、このように自分の知識を使って論理的に説明することができない可能性が高まる。

新卒での就職をはじめ、転職の際にもこのような力が問われることも予想される。

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技術職だけでなく、モノを売る営業職であっても論理的思考力は重要な力なことには変わりない。

理系だけでなく文系でも同じ能力が求められることには変わりない。

数学ができる人は年収が高い

神戸大学が過去に行った研究(学習科目選択と大学卒業後の所得)では、大学入試の際に数学を受験科目として使った人が卒業後の年収が数学未受験者と比べて年収が高い傾向があるという結果を発表している。

サンプルから得られた結果は次のようになった。

  • 数学未受験者:平均年収=880万円
  • 数学受験者:平均年収=931万円

また、得意科目を回答してもらったところ、「数学が得意だった」と答えた人の年収が最も高いことがわかる。

  • 数学:737万円
  • 理科:723万円
  • 英語:694万円
  • 社会:660万円
  • 国語:634万円

国語や社会が得意だったという人は年収が少ない。数学に苦手意識を持った人は所得が低いことが、この結果から受け取れる。

英語ができると高収入の仕事に就けるというイメージも強いが、この結果を見ると数学や理科が得意という人のほうが年収が高い。

理系の学生は将来的に良い仕事に就職して、収入も良好な傾向が見られることがわかる。

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全体的にみて、理系の方が文系よりも就職後の年収が高いが、文系の中でも数学を大学受験の際に使った人はそうではない人よりも高い。

したがって、数学を勉強してこなかった人は将来的に年収が低い状態になる可能性が存在する。

理由としては、数学の学習の際に身に着けた能力が将来的にも役に立つことが挙げられる。

物事を論理的に考える力が数学の勉強を通して習得でき、就職後の仕事先でもそれを発揮できているものと考えられる。