パナレーサーの自転車用タイヤ「クローザープラス」は、値段的に非常に安いのに重量は軽いのが特徴的であって良い評価のポイントとなっている。一方、耐久性は低い傾向にあり、寿命が比較的短い。
2,000~2,500円ほどで買えるため、自転車にはあまりお金がかけられない人には非常におすすめのタイヤであることは間違いない。一度買ってみる価値は十分に高い。
スリックタイヤで転がり係数が低い!
「クローザープラス」の最大の特徴と言えば、値段が安いのに重さが軽いという点である。スリックタイヤであるため、漕ぎ出しがかなり軽く、グリップの性能も良い。
転がり係数が低いため、特に発進時に小さなエネルギーでも自転車が動き出すような感覚を味わうことができる。
山道の登坂時にも、溝がたくさんあって重いタイヤと比べてらくらく坂を上ることができるのも、「クローザープラス」ならではのメリットであり、評価できる点である。
太さの種類には、23C・25C・28Cがある。ロードバイクまたはクロスバイクに使うのが良いだろう。
長距離のサイクリング時はもちろんのこと、通勤通学、あるいはちょっとしたポタリングに利用できる。
ただし、溝がないことから、雨の日に走るタイヤとしては不適である。
路面がぬれている状態でスリックタイヤを履いた自転車で道路を走るのはかなり危険である。そのため、晴れの日限定として考えるのが賢明だ。
寿命は何km?
ただし、「クローザープラス」は自転車用のタイヤとしては寿命が短い方である。後輪(リアタイヤ)の場合、2,000~3,000kmほど走るとすり減りが激しいものとなり、交換の時期となる。フロントについても、4,000~5,000kmほどが交換の目安となるだろう。
実際には、23Cと25C、28Cの場合とでは、すり減りの早さに違いはあるものの、概ねこれくらいの走行距離を目安にしながらタイヤの交換時期を考えるのが良いだろう。
パンクの頻度に関しては、各個人の乗り方によって大きく左右される。しかし、溝がたくさんある耐久性の高いタイヤと比較すると、どうしてもパンクしやすいという点は否定できない。
推奨空気圧も高い傾向にある。そのため、600kPa未満の低い空気圧で自転車に乗りたいのであれば、他のものにするのが良い。あくまでも、高い空気圧にして高速走行を重視する人に向いているタイヤであるのは確かである。