東急東横線の混雑度は悪名高い田園都市線ほどではないものの、やはり満員に近い状態になっていることが多い。副都心線に相互直通運転するようになってからは乗客が増え、不満の原因が増えたものまた否定できない。
東急東横線のターミナル駅といえば渋谷である。上り電車であれば、乗客の最終目的地は渋谷である場合がほとんどであり、下り電車は渋谷から大勢乗ってくる。
朝ラッシュはどう?
ただし、列車種別によって車内環境はかなり違ってくる。各駅停車の場合はすし詰め状態とはならない。座れないのは事実であるが、人と接触するほどの重度な状態でもない。
一方、通勤特急と急行についてはかなり混雑する。人と接するくらいすし詰めの状態になる。自由が丘駅ではドアが閉まらないこともあるため、駅員が無理やり押し込む姿も日常茶飯事だ。
どうしても誰もが早く目的地に行きたいと思うことから、駅を飛ばす電車に人が殺到する。その結果、通勤特急と急行には大勢乗り込んでかなり重度な混雑状況となってしまう。
ただし、渋谷駅を過ぎて副都心線内に入ると混雑は一気に緩和される。ターミナル駅の渋谷で降りる人が大半のためだ。
新宿や池袋に向かい人は多いが、この区間に入るとJR山手線と埼京線が並行して走っているため、分散される。しかも、新宿駅のあるJRの方が利便性は高い。このため、副都心線を積極的に使う人はあまりいないのが現状だ。
日中は空いている?
さて、日中の閑散とした時間帯についてだが、東急東横線の場合は特急だけが混雑する。15分に1本しか運転されていないこともあって、速達性を求める人が多く結集する。
その結果、各駅停車は空いていて座れる状態になっている例が多い一方で、特急はいつも座れないことが多い。上下線ともに終日混雑しているのが特急の特徴だ。
他の路線の場合、速達列車であっても日中であれば比較的座れる場合が多い。小田急でも京急でも京王でも閑散としている。しかし、東横線では東京都心と横浜という大都市を結ぶという性質上、利用者数が多い。
これにより、日中であっても優等列車の特急においては混んでいるというわけだ。横浜から渋谷まで、あるいはその逆を移動する人が乗るのが「特急」。これが理由というわけだ。
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