【理由】なぜJRだけよく遅延するのか!? 止まる頻度が多い原因

JRの電車が止まったり遅れたりする頻度は私鉄よりも多い。台風や雪の日、私鉄は動いているのにJR線はストップしているというニュースを見たことはないだろうか。それにはどんな理由があるのか。

最近は計画運休という言葉も登場してきた。台風の接近の際には事前に運休をすることを知らせるやり方。特にJR西日本で積極的に行われている。

遅延の頻度でJRが私鉄より多い理由

元国鉄ということで、JRは全国的に線路を保有している。一方、私鉄は地場に特化した鉄道会社であり、その土地に密着した会社である。路線距離も短くて運行する列車の総数もJRよりは少ない。

JRだけが止まりやすい理由はここにある。

数多くの路線を持っているということで、列車の運行管理も私鉄と比べて複雑なものとなる。1つの駅に複数の路線系統の電車が発着しているため、これの管理も決して簡単ではない。

JR遅延

線路周辺の気象状況や線路上の配線などをすべて把握することは私鉄よりも難しい。1本の電車で少しでも遅れが出てしまうと、他路線へ影響が出るということもある。

例えば悪天候の場合、Aという路線では何のトラブルもないとしてもBという路線で徐行運転などを余儀なくされた場合、B線で遅れが生じることでA線にも遅れが出る。

その結果、何も問題がない路線にも問題が発生してしまい、結果として運行情報に「遅延」という文字が出ることとなってしまう。

1つの路線だけを管轄しているわけではなく、複数の路線が互いに関係を持っているために、JRでは頻繁に運転見合わせや遅延が生じてしまうのである。

JR近郊路線が多数

JRの広域路線図

近郊路線とは都市と都市を結ぶような路線である。関東で言うと、東海道本線、総武本線、中央本線、東北本線、常磐線、高崎線がこれに該当する。

普通列車でもグリーン車が連結されている路線が近郊路線に入る。これらの路線は普通列車でさえ片道100km以上も走ることが多い。

路線距離が長いからである。走る道のりが長ければ、その分途中で何かのトラブルに見舞われる可能性が高い。

私鉄の場合は片道100km以上も走るような路線は少数派である。東武鉄道と近鉄くらいに限られる。

こうした特徴からも、私鉄と比べてJR線は列車の遅延が運転見合わせになる可能性が高まる。

私鉄はなぜ遅れにくい?

一方、私鉄の場合はどうして遅れにくい鉄道会社が多いのか。これはJRの逆である。特定の地域だけに線路を持っている例がほとんどなため、天候や事故の影響をあまり受けない点にある。

雪や台風の日であれば電車がストップすることがあるのは間違いない。とはいえ、線路自体は特定の地域だけにあるため、その地域の天候にだけ左右される。

他の地域で悪天候な条件であったとしても、私鉄が手を伸ばす地域に異常がなければ電車は通常通り運行できる。

また、1つの駅に複数の路線が発着するという例が少ない。あったとしても都心のターミナル駅くらいであるケースが多い。

つまり、どこかの路線でトラブルが発生して遅れが生じても別の路線にそのトラブルの影響は出にくいというわけだ。

さらに、路線距離が短いということで運行管理も単純な傾向にある。

複雑な仕組みにはなってしないため、たとえば1本の各駅停車の列車に異常が出ても、次の待避線のある駅で後続の快速や急行電車を先に行かせる後ろを走る電車にできるかぎり影響を与えないようにするといったことができる。

柔軟に列車の運行管理がやりやすいのが私鉄ならではの特徴である。そして、これもまたJRよりも運転見合わせや遅延が発生しない理由の1つである。

計画運休もJRが圧倒的多数

計画運休

台風の接近が予想される場合には予め運転見合わせを行うことを発表して、実際に予告期限になると運休にする傾向は計画運休といわれている。

こちらも実施する回数で言えばJRの方が圧倒的に多い。JR東日本、東海、西日本、九州では行われるケースがよく見られる。

対する私鉄各社では可能な限り限界まで運転し続ける傾向がある。

例えば、関西圏では計画運休の実施の有無では大きく違いが見られる。

鉄道事業者 計画運休の有無 概要
JR西日本 前日までに運休の発表 運行に支障が出ることが予想されるときはお休み
私鉄 運休の可能性を示唆する程度 運行できる限りは走らせ続ける

このように、JRと私鉄各社では計画運休の対応は分かれている。

私鉄では事前に「運転見合わせになる可能性が出てくる」という程度に抑え、具体的にいつ・どの列車の運転を取りやめるのかには言及しない傾向にある。

計画運休には消極的という姿勢が感じられる。結果として、運転見合わせや遅延も少ないのかもしれない。

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です