南海高野線、どれくらい混雑する!? 急行などは座れない?

南海高野線において、列車の混雑はどれくらいの規模になるのか。通勤通学のピークとなる朝ラッシュの時間帯になると、乗車率は何%くらいになるのか、疑問に思うところだろう。

南海電車の中でも高野線は大阪府南東部の地域と難波駅を結ぶ路線である。大阪市中心部のベットタウンとなっているところが多いことから、南海本線とともに主力路線となっている。

南海高野線のでは快速急行・急行・区間急行・準急と各駅停車が走っている。停車駅は各種別によって大きく異なるため、混雑度も各列車によって違ってくる。


朝ラッシュの急行系は乗車率150%

南海高野線

国土交通省が毎年公表している路線別の混雑率の統計データによると、南海高野線は120~130%で推移している。大都市のターミナル駅に直結する路線としては比較的緩やかであり、朝のラッシュのピークであっても空いているようなイメージが出てくる。

実際、高野線では輸送力不足になっている感じはしない。満員電車のレベルが激しくて社会的な問題として取り上げられることもほぼない。

しかし、これはあくまでも種別を考慮しなかった場合の話である。実際には、乗客はできるだけ早く目的地の駅に到着したいと思っている。これにより、選択肢の中にある最も停車駅が少ない列車に殺到する。

その結果、南海高野線では急行系の電車が混雑する。具体的に言うと、「急行」と「区間急行」である。これらの電車となると乗車率は朝ラッシュのピーク時に150%程度となる。

堺東駅を出発するとドア付近に立っている人は手すりやつり革につかまれない状態になることもよくある。毎日南海高野線で通勤通学している人であれば、自分の足で転倒しないようにバランスをとるしかなくなるという経験をしたことがある人は多いだろう。

それくらい急行と区間急行には乗客が集中して混雑が激しくなる。夕方の帰宅ラッシュについても時間帯が分散するとはいえ、状況は似たようなものとなっている。

各駅停車はいつでも空いている

一方、各駅停車については朝ラッシュの時間帯であっても空いている傾向にある。途中駅から乗客が多く乗ってくることによって座席に座れない人が出てくることはあるのは事実だが、満員の状態が長く続くということはあまりない。

急行などの優等列車と途中で追い抜かれる場合は、待避駅で多くの乗客が各停を降りて急行などの電車に乗り移ることもあって、そのまま各停に乗っていれば座れることが多い。

夕方から夜にかけての帰宅ラッシュの時間帯であっても、難波や新今宮、天下茶屋付近では満席で座れなかったとしても、すぐに途中駅で座っていた人が降りていって着席機会が出やすい。

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