上野東京ラインの本数が10分に1本!? なぜこんなに少ない?

上野東京ラインの本数が少ないと感じたことはないだろうか。日中の昼間は1時間当たり6本しか走っていない。常磐線系統の列車が快速2本と特急2本走っているが、いすれも品川止まりだったりして使い勝手がいいとは言えない。

東海道線と宇都宮線・高崎線と結ぶ直通列車は普通が毎時6本だけ運転されている。大都市東京の南北を貫く路線としてはかなり少ない。

並行して走る京浜東北線では5分間隔で運行されているのと比べても少ない。なぜ、停車駅が主要な駅に限られている上野東京ラインではこれほど本数が抑えられているのか。


あくまでも快速の役割

上野東京ラインを構成している東海道線・宇都宮線・高崎線は、北の大宮駅から南の大船駅までは主要な駅にしかホームが設置されていない。乗降客数が多い大きな駅にだけ止まるということで駅間距離は長い。

上野東京ラインの本数が少ない

小さな駅に止まるのは京浜東北線であり、こちらが各駅停車の役割を果たしている。そのため、上野東京ラインとして走る電車は京浜東北線の「快速」としての役割を果たしているといえる。

速達サービスとしての性質が強いことから、本数もそれほど高頻度には行っていない。結果的に10分間隔で走っていることになっている。

他の路線を見ても、快速だけで5分間隔で走っているような路線はほぼ存在しない。中央線快速だけはかなりの高頻度で運転されているが、こちらも快速として走るのは中野駅より東側だけとなっている。

中央線快速

中野駅以西では各駅停車である中央総武緩行線が並行して走っているとはいえ、停車駅は同じである。そのため、快速という名前が付いていても小さな駅にも停車している。速達列車の役割を果たしているのが「特別快速」だといえる。

総武線快速についても本数は1時間当たり5~6本程度となっている。緩行線を並行して走っていることから、速達列車のみを走らせていることから、あまり高頻度の運転を行っていない。

増発の予定はない?

ところで、上野東京ラインの本数が増発されるかもしれないという話も出回っている。しかし、これはあくまでも朝や夕方のラッシュの時間帯に限ったことである。

確かに乗客が多いラッシュ時はいくら京浜東北線という各駅停車の電車が並行して走っているとはいえ、上野東京ラインの電車を使う人が膨大な数にのぼる。需要が少ないとは言い難い。

ピークの時間帯となれば、線路容量の限界まで該当する路線の電車を上野東京ラインとして直通運転されている。最も乗客が殺到する午前8時台は3~6分間隔で直通列車が走っている。

今後も上野止まりになっている電車がその先まで運転させるようになる可能性が十分ある。

おすすめ記事