JR八高線・川越線ではE231系が導入され、これまで運転されてきた国鉄時代に製造された205系はすべて引退して新しいh車両に置き換えられる公算が大きい。
八高線と川越線の西側区間はともに一体的に運用されている。直通運転も豊富で、使われている車両とラインカラーも同じである。
最近までは209系と205系が使われてきた。しかし、このうち205系については1980年代の国鉄時代に作られたものであるため、老朽化が進んでいる。
一方、中央総武線各駅停車では山手線で使われてきたE231系500番台の車両を取り込んでいるため、これまでのE231系0番台が過剰になった。そして、いらなくなった分を八高線・川越線に回す計画となっている。
E231系で何が変わる?
八高線と川越線で使われている209系と205系には自動放送の設備が付いていない。車内アナウンスは車掌による肉声で行われている。
E231系を導入することで、今後は自動放送で案内が行われる。すでに首都圏の多くの路線で実施されているが、これにより八高線と川越線も近代化の1つの象徴となるに違いない。
また、1編成当たりの乗車定員も増える。E231系は従来の車両よりも横幅が若干広く作られているため、1両の乗車定員が209系や205系よりも多い。
朝ラッシュは混雑するが、新型車両の導入で少しではあるが和らぐと思われる。
そして、八高線と川越線もようやく首都圏の主力路線のグループの仲間入りを果たすこととなる。
2000年代以降に作られた車両が走っていない路線とは、八高線・川越線、相模線、両毛線、そして少し前の武蔵野線くらいになっている。ローカルな路線が多い。
205系はどこへ行く?
日本国内では、205系を今更導入するべき路線はほとんどない。211系は長野地区で運転されるようになったが、都市型の205系は使える路線が限られている。
八高線と川越線で置き換えの対象となった205系はインドネシアやフィリピン、ミャンマーなどの東南アジアへ輸出されるか、廃車となってスクラップになるかのどちらかになると思われる。
埼京線や横浜線、南武線で使われていた205系は、その多くが発展途上国へ輸出された。今も現役で海外で使われている。
しかし、八高線・川越線の205系はもともと車両数が少ない。まとまった数を輸出できないため、効率面などによって鉄くずとなる可能性も大いに考えられる。
なお、209系は1990年代に製造されて比較的新しいため、需要が少ない八高線と川越線では引き続き使われるだろう。老朽化もそれほど進んではいないと思われる。