WordPressのレンタルサーバーの選択肢として、特に表示速度が速いということで評判なのが「エックスサーバー」ではないか。
比較サイトやブログでも、さくらレンタルサーバーやロリポップ、お名前ドットコムなどと比べて評価がとても高い。
値段は若干割高な料金に設定されていることで、安さを第一に考えている人にとっては都合が悪いかもしれないが、だれもがおすすめするのがエックスサーバーである。しかし、遅いケースも存在するのは否定できない。
エックスサーバーでさえWordpressが遅い原因
遅くなる理由 | 詳細 |
ページそのものが重い | 写真・動画の挿入が多いと遅くなる |
アクセス数が多い | ページビュー数が多ければ、それだけサーバーに高負荷がかかる |
プラグインが重すぎる | プラグインはサーバー応答速度を下げ、数が多ければ低下が激しくなる |
エックスサーバーで遅いというのは、Wordpressの運営方法に問題があると考えられる。レンタルサーバーそのものには問題がある可能性は低い。
エックスサーバーでさえ、Wordpressの容量や転送されるべきデータ量が多いと、そうではないときよりも大幅にパフォーマンスが悪くなるのは避けられない。
ページそのものが重い
WordPressのブログ記事のページの容量が重いと、真っ先に表示速度が遅くなってしまう。データをダウンロードする際の情報量が多くなるためだ。
ページが重くなるのは、写真が動画が挿入されている場合である。見た目的にはとても集客がしやすい特徴を持っている。しかし、サーバーにとっては優しいとは言えない。
写真も動画も解像度が高くて1つ当たりの容量が数MB以上になる大容量のものになると、エックスサーバーでも表示速度の低下は避けられない。
動画は論外になるのはもちろんのこと、静止画像である写真でさえ高画質のものが5枚以上になると、ページ表示速度は気になるレベルになる。
アクセス数が多い
エックスサーバーをはじめとするレンタルサーバーでは、1日にさばけるブログのアクセス数(PV数)には限りがある。
大規模な人気ブログになると、共有サーバーということで無理が出てくる。複数の利用者でシェアする形であるため、1人でサーバーの性能をフル稼働し続けると制限をかけられてしまう。
サーバーへの負荷が大きくなるため、Wordpressの表示速度も下がる。
エックスサーバーなどのレンタルサーバーで許容できるWordpressのブログの1日当たりのPV数の上限は大体300万pvくらいと考えられる。
写真や動画の挿入によって異なるのは確かだが、4,5枚の100KB程度の写真をテキスト記事であれば、300万PVくらいが上限になってくるだろう。
プラグインが多すぎる
WordPressでは便利なプラグインであるが、多くの種類を一度に有効化して利用するとその分サーバーには負荷がかかる。
データベースの容量も大きくなる。WordpressはHTMLだけで動く静止コンテンツではなく動的コンテンツであるため、どうしてもサーバーには負荷がかかりやすい。
そんな中で、プラグインを多用すればデータベースの容量が大きくなる。Wordpressの表示速度は、それが軽い場合よりも遅くなるのは避けられない。
それでもエックスサーバーは速かった
レンタルサーバーの中で最もWordpressに向いているものの1つが「エックスサーバー」というのは全く否定できない。遅いという意見が少ない。
エックスサーバーは共有サーバー勢ではかなり大きな負荷にも耐えられやすい。はっきり言って、さくらインターネットやロリポップのほうがよっぽど非力である。
値段が安いところよりも若干割高なエックスサーバーの方が、動的コンテンツであるWordpressには最適な共有サーバーで、この点で高い評価を獲得している。
サイト高速化・アクセス数拡張機能「Xアクセラレータ」やSSD RAID10構成、Webサーバー「nginx」を搭載しているなど、高速化に力を入れている。
最近では、ミックスホストやConoHa WINGなどの高速化に特化したレンタルサーバーが登場してきているものの、長い実績と安定性では圧倒的にエックスサーバーが有利になっていることには変わりない。
WordPressで「遅い」という声が一番少ないのはエックスサーバーという点では今も依然も同じである。