LINEで登録して表示させる名前は本名とニックネーム(匿名)のどちらがよいのか。自分の本当の実名とあだ名・仮名などではそれぞれどう変わってくるのか。双方のメリットとデメリットに迫る。
友達に登録している他人に自分の存在をわかりやすくするためには本名を使うのは良い。しかし、ニックネームにする人は個人情報の流出などのセキュリティ面を気にしている。
このLINEでの名前の登録の問題は日本のスマホユーザーの考えを二分している。どちらも一定の割合が存在し、片方が素晴らしいとは言えないのが現状でもある。
本名派vsニックネーム派! それぞれの長所・短所
本名を使う場合 | ニックネームの場合 | |
---|---|---|
分かりやすさ | 誰だかわかる | 知らない人と認識されるかも |
セキュリティ面 | ちょっと危険 | それなりに安心 |
仕事で使う時 | 好ましい | 好ましくない |
友たちとチャット | ベスト | 問題ない |
第一印象 | きちんとしている | フランク |
本名派とニックネーム派のそれぞれのメリット・デメリットを表形式にした。
要約すると、周囲の人たちとだけでLINE上でチャットする場合ならニックネームにして匿名で名前を表示させても問題ない。
親族や友達、学校のクラスメイトという範囲内に限ってLINEするなら、実名で公表する必要性はそれほど大きくはない。
一方で仕事で使ったり、接点が少ない人とやり取りするのであれば、LINEの名前は本名が好ましい。もっと言うと氏名かつ漢字表記で登録するのがよいだろう。
過去の知り合い、たとえば中学校や高校、大学を卒業した後に旧友と連絡を取り合う場合も本名の方がわかりやすい。
割合は本名派が全体の3分の2
本名を使用 | 実名以外を使用 | |
---|---|---|
割合 | 63% | 37% |
LINEで登録している名前を自分の本名にしていない人は全体の37%という統計が出ている。本名を使用しているのは63%となっている。
総務省による「SNSの利用率及び実名利用率」による調査結果から出た数値ということで、このデータの信頼性は高いと判断できる。
Facebookと比べるとLINEの本名率は若干低いものの、TwitterやInstagram、Mixiなどの他のSNSよりも高い。
SNSという感覚で、Twitterなどと同じような使い方をしている人はニックネームなどを使って匿名でLINEを使っている人が多い。
参照:Twitterの名前は本名とニックネームのどっち派!? その割合とは
LINEをメールの代替手段として使っている人は本名を利用する傾向がみられる。会社などのビジネス上でもLINEを使う人はさすがに自分の本当の氏名を用いるようだ。
学生はニックネーム(あだ名)を使う
中学生、高校生、大学生の間ではニックネーム(あだ名)を使う人が結構な割合でいる。
LINEで自分の本名を使う人も多いが、20代後半以降の年代と比べるとニックネームで表記している人が目立つ。
主な理由は以下になる。
学生でニックネームが認められる理由
- 仲の良い人とだけで連絡しあうことが多い
- 上下関係が薄い
- 社会的なマナーが重要視されない
- 関係が薄い人と連絡を取る機会が少ない
学校で自分が呼ばれているあだ名を使う例が多い。学生のうちは横繋がりが多く、縦の関係が薄い。
見知らぬ人とコミュニケーションをとる機会が少ない点、フランクに話せる場合がほとんどという点がその理由といえる。
先輩・後輩の関係があっても年齢差は2,3年の違いである。社会人ユーザーと比べて「固い世界」ではないのが本名率が低い要因として考えられる。
社会人は本名
一方の働いている社会人になると、LINEの名前は圧倒的に本名が多くなる。基本的には漢字による氏名が多い。
ローマ字やひらがなもいるが、ニックネームはかなり少ない。
理由としては、以下が挙げられる。
社会人のLINE IDが本名が相応しい理由
- ニックネームは完全にビジネスマナー違反
- ある程度硬い印象が必要
- 仕事で使う名前は本名が基本
- あまり面識がない人とも接する機会が多い
特に職場の人達とLINE交換している人だと、ニックネームは選択肢には入りにくい。
かつては、仕事の人たちと連絡先を交換する際は携帯電話番号とメールアドレスくらいだった。
しかし、今となってはLINEのIDであるところが目立つ。職場が同じ人(上司・部下含む)と交換していない人は少数派となった。
実質的に仕事でもLINEを使うという性質が大きくなり、社会人としてのマナーが問われることが理由に当たる。
なお、専業主婦でも仕事こそないとしても、子どもの学校の親達とLINE交換することが多い。
連絡網やPTAの連絡の手段としても使われつつある。その場合も本名であることが望ましい。
ニックネームとなると大きな抵抗があるのは確かで、相手にとっても不満の種になってしまう。