JR西日本の新快速にはほぼすべての車両にトイレが設置されている。223系・225系の長距離用の近郊型の電車を使用しているため、トイレなしとなるケースはかなり少ない。では、何号車のどの位置にあるのか。
12両編成での運転の場合、トイレは1号車と5号車、または1号車と9号車のどちらかの組み合わせとなる。
12両編成では8両編成と4両編成の列車を連結して運行されるため、2つの車両の間は行き来することができない。そのためトイレは8両編成に1つ、4両編成に1つそれぞれ設置されている。先頭もしくは最後尾に位置すると考えてもよい。
新快速のトイレの場所
車両 | トイレの場所 | 概要 |
223系 | 1号車、5号車(姫路側4両+米原側8両)
1号車、9号車(姫路側8両+米原側4両) |
和式・洋式が混在 |
225系 | 1号車、5号車(姫路側4両+米原側8両)
1号車、9号車(姫路側8両+米原側4両) |
すべて洋式 |
Aシートにはトイレ設置あり(洋式便器) |
なお、今回の「新快速」とはJR西日本の区間を走る列車を対象とする。神戸線・京都線・琵琶湖線・湖西線を走る列車。
1号車には100%必ずトイレが設置されている。これはどんな車両でも同じ。
5号車もしくは9号車にもトイレが設置されている。
JR東海の東海道線でも同じ種別の新快速が運転されているが、こちらは使われている車両が使うため、以下で解説する。
>>【JR東海版】東海道線のトイレの有無! 区間と車両ごとに調査
列車それぞれで異なる!
JR西日本管轄の新快速の12両編成の時の車両の組み合わせ方は2パターンある。それが以下の通りである。
- 姫路側4両+米原側8両
- 姫路側8両+米原側4両
12両編成単体という形式は1つもない。必ず、このように8+4の形式となっている。これら2つの車両同士は間に運転席が存在するために通り抜けができない。そんなこともあって、トイレはそれぞれに各1つずつ付いている。
片方にはトイレが付いていないということは一切ない。そのため乗り込む号車で有無に違いが出てくることはないので心配する必要はないといえる。
とはいえ、新幹線や特急列車のように各車両に1か所ずつトイレが設置されているわけではないため、事前に場所を知っておかないといざ行きたいときになった場合は焦ってしまう。
関西地区のJRの新快速に乗る機会があるのであれば、トレイの位置に関しては1,5,9という数字を頭の中に入れておくことをおすすめする。
Aシートには同一車両にトイレあり
- Aシートの車両にはトイレあり
- 普通車利用者でも利用可
新快速の一部の列車では有料座席である「Aシート」が設置されている。トイレも同じ車両内に設置されている。
トイレは立席エリアに設置されている。Aシート利用者が使えるのは当たり前だが、普通車自由席の利用者も使ってOKである。
Aシートの通路に関しては、通過だけであれば指定席利用者出はない人も通れる。
洋式、それとも和式?
ところで、電車のトレイは洋式になっているのか、それとも和式になっているのか。近年は和式トイレを避ける人が増加傾向にある。苦手であると感じている人は多いはず。
長距離の移動で新快速を使うのであれば、このような人にとっては洋式であってほしいと思うところであるが、残念ながらすべてが洋式になっているわけではない。
- 223系(前期車)=和式
- 223系(後期車)=洋式
- 225系=洋式
やや古い時期に製造された車両では和式になっている。具体的に言うと、223系0番台・1000番台が当てはまる。また、こちらは車椅子にも対応していない。
2000番台以降の形式については、すべて洋式になっている。車椅子にも完全対応していて、バリアフリー化が進んでいる。和式だと車内トイレを使う人にとっては不便性を感じにくいという声もあり、洋式トイレに切り替えられた。
223系の場合、洋式は後期車で取り入れられている一方、前期車は和式トイレを採用している。
以前は設置費用が安い和式便器が列車内では当たり前だったことが背景にあるようだ。
最近は外国人の利用者も増えていることも、洋式トイレが当然の便器になったことも事実。
ただ、実際にどの形式の列車が運用にあたるのかは実際に乗ってみないとわからないのが実情。その日その日で走る車両が違うため、時刻表上では見分けることができない。
新型車両である225系はもちろんすべての車両で洋式バリアフリー化が行われている。