JR外房線と内房線の運行本数は1時間当たり3、4本が基本となっている。いずれも千葉駅発着の普通列車に加えて、総武線または京葉線からの直通の快速が1本程度運転されている。
外房線・内房線は、千葉~蘇我間では同じ線路を走る。この区間では毎時6~7本走っているが、蘇我駅から先の下り側では本数が少ない。
朝ラッシュの時間帯となる7時台では、1時間で8本程度運転されている。3~10分間隔という高頻度で走っているものの、日中はその半分となっている。
普段はそれほど乗客数は多くない、日中の時間帯では、輸送力が過剰気味となることもある。千葉ローカル線ということで、昼間の時間帯では空いている。
土日は昼間でも混雑する
外房線も内房線も、東京都心部へのアクセス網となっている総武線快速や京葉線と接続している。また、千葉県の地方都市とも結んでいることから、土日祝日は行楽地へ向かう人も利用する。
ただ、日中は4または6両編成で運転されることが多い。総武線や京葉線との直通列車は10両編成以上で走っているものの、千葉ローカル区間だけの列車は短い4両編成のケースが多い。
少ない車両数の場合、昼間であってもやや混雑する。特に土日祝日は行楽客が多くなるため、途中駅から乗ると座れないことが多い。上り・下りともに座席に座れない人が続出する。
特に、4両編成だと外房線でも内房線でも混雑度が高まる。座れるのは、下り電車は始発駅の千葉駅にて乗車待ちの列に並んだ人、上りは乗客そのものが少ない郊外の駅から乗った長距離利用者くらいである。
途中駅となると、すぐに座るのは難しい。もし着席を狙うのであれば、途中駅で誰かが降りていくところを狙うしかない。
ただ、特に上り電車は大規模な乗り換え駅である蘇我駅までは回転率が極めて悪い。まとまった数の乗客が最初に降りていくのは蘇我駅となる。
本数が増やせないのは?
1時間当たり3、4本というのは、幹線の中でもややローカルな地域を走るところの特徴である。外房線、内房線もまた、都心直結型の路線ではなく、千葉ローカル線と呼ばれている。
これら2路線の沿線では、車社会が定着していることもあって、人口に対して鉄道利用者の割合はそれほど大きくはない。
同じく郊外を走るJR横浜線や南武線と比較しても、需要ははるかに小さい。鉄道社会が広く浸透していて、乗客数が多いのは千葉市以西の東京側の地域のみとなっている。
そんな中で、5~10分間隔で電車が走ると、輸送力過剰になってしまうようだ。土日祝日はやや混雑するとはいえ、それでも平日の通勤ラッシュほどの混み具合にはならない以上、JR東日本にとってはそれほど増発の必要性がないとも考えられる。